東京ビエンナーレ2023「大丸有アートアクション」全作品展示がスタート

2023/10/06 10:55 Written by Narinari.com編集部

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9月23日より大手町・丸の内・有楽町エリア(大丸有エリア)で実施中のアートイベント「大丸有アートアクション」。これまで順次プロジェクトが公開されていたが、10月7日よりIMM東京(イミグレーション・ミュージアム・東京)公募展「It's Not a Cultural Showcase, but a Window to the Soul」が公開され、すべてのプロジェクト、全作品展示がスタートする。

「大丸有アートアクション」は、2年に1度開催する国際芸術祭「東京ビエンナーレ 2023」の会場の一つ、大丸有エリアで実施中のアートイベント。

IMM東京(イミグレーション・ミュージアム・東京)は日本国内に在留する海外ルーツの人々の日常生活や、言葉だけでは伝えきれない想いを、現代アートの手法を用いて表現するプロジェクトで、「ミュージアム」という名称でありながら施設を持たず、これまで、街なかの空き店舗や教会、古民家などを転々と移動しながら展示やイベントを開催してきた。

「大丸有アートアクション」では、オフィスビル等のフロアの一角にある「ショーウインドウ」にアート作品を展示し、まちなか美術展として実施。展覧会名の「It's Not a Cultural Showcase, but a Window to the Soul」は、「それは文化のショーケースではなく、心の窓」を意味する。東京のまちなかで「都会にあるエアポケット」と出会い、その出会いが作品のイメージとともに鑑賞者や出展者の記憶の一部となる――そのような、場所と記憶が連鎖(リンケージ)するような公募展を目指している。

IMM主宰の岩井成昭氏は、7日より公開される公募展について「2010年に始動した『イミグレーション・ミュージアム・東京(IMM)』は、在留外国人や、日本国籍の有無を問わず海外ルーツを持つ人たちの文化や価値観を視覚表現として紹介することを目的にしています。本年で3回目となるIMM公募展の試みは、東京ビエンナーレとの連携で実現しました。海外ルーツをもつ人々に作品公募を実施したところ37名の応募があり、東京駅周辺のビル5箇所に点在する15個のショーウインドウに作品が展示されます。IMMの活動は、在留外国人の生活や存在を、日本社会の中で『可視化する』ことも目的の一つです。今回の公募展が、作者と鑑賞者の文化背景を共有する場として開かれることを願っています」とコメントを寄せている。

IMM公募展の会場は大手町ビル、三菱ビル、新東京ビル、国際ビル、有楽町電気ビルで、期間は10月7日〜11月5日。

なお、丸の内にある三菱一号館美術館の学芸員による、ギャラリーツアーの開催も決定した。詳細は「東京ビエンナーレ 2023」公式サイトを参照。

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