カニエ・ウェストの“子供時代の家”のレプリカが販売される。昨年2月、フロリダ州マイアミで開催されたアルバム「ドンダ2」（一般リリース未定）のリスニングパーティーの会場で、中央にそびえていた「約84平方メートルのモジュラーハウス」が10月2日、ザ・レヴィ・リカバリー・グループによるオークションに出品される運びとなった。

ちなみに今回のモジュラーハウスが、2021年にシカゴとアトランタで3度にわたり開催されたアルバム「ドンダ」のリスニングパーティーに使用されたレプリカと同じものなのかは不明となっている。

同オークションハウスのジェイソン・レヴィ社長が米ゴシップサイト・TMZに明かしたところによると、ある制作会社からの依頼で同レプリカを販売する運びとなったそうで、現在はシカゴにある倉庫に解体された状態で保管されているものの、落札者は有料で組み立てを依頼することができるという。

オークションの説明にはこう綴られている。

「2022年『ドンダ2』のリスニングパーティーで使用されたカニエ・ウェストの子供時代の家のオーナーに！オークション前のオファーも受付中」「あのツアーで使われた2つの十字架付き」

「ドンダ2」のリスニングパーテイーでは、観客が真っ暗なスタジアムに入り、水に囲まれ燃え上がるカニエの子供時代のシカゴの家のレプリカから唯一の光が灯される演出が施されていた。

また、同イベントでは、アルバムにも参加し性的虐待などで訴訟中だったマリリン・マンソンが登場したことで反論の声が上がってもいた。同イベントには他にも、ザ・ゲーム、アリシア・キーズ、ミーゴス、ジャック・ハーロウ、ダベイビーらがゲスト出演していた。

一般リリースがされていない『ドンダ2』だが、前作『ドンダ』は2021年8月に発売されてから24時間で最も再生されたアルバムとして、オリヴィア・ロドリゴが保持していたスポティファイの記録を塗りかえ、更に、アップル・ミュージックのチャートでは152か国でトップを獲得、同サービスのデイリーTop100 グローバル・ソングスのチャートにはリリースから2日以内に8曲がTop20入りを果たしていた。

そんな10番目のスタジオアルバムとなる『ドンダ』に関してカニエは、レコードレーベルのユニバーサルが自分の承認なしにリリース、更にダベイビーとマンソン参加の曲『ジェイルPt. 2』 をブロックしたとしてインスタグラムに不満の声を上げていた。