大ヒット曲「愛の哀しみ」のシネイド・オコナーが死去

2023/07/28 03:17 Written by Narinari.com編集部

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アイルランドの歌手シネイド・オコナーが死去した。56歳だった。

1990年リリースのシングル「愛の哀しみ」(Nothing Compares 2 U)の大ヒットで知られるシネイドの旅立ちを、遺族が声明を通して発表している。

「深い悲しみと共に、私たちが愛するシネイドがこの世を去ったことをお知らせします。悲嘆にくれている家族と友人のため、プライバシーへの配慮をよろしくお願いします」

2018年にイスラム改宗を機に本名をシュハダ・サダカットに改名、昨年は病院で監視下にあった17歳の息子シェーンが逃げ出し自殺する悲劇に見舞われていたシネイド。最後のツイッター投稿はシェーンの写真でこう綴られていた。

「あれから抜け殻の夜行生物として生きている。彼は私の最愛の人、私の魂の灯だった」
「2つに別れた1つの魂だった。彼は私を無条件で愛した唯一の人だった。彼を失った私は中陰で彷徨っている」

生涯で10枚のスタジオアルバムをリリース。プリンスが書いた「愛の哀しみ」は、1990年のNo.1シングルとして、ビルボード・ミュージック・アワードを受賞していた。同曲が収録されたセカンドアルバム「蒼い囁き」は世界で700万枚を売り上げている。

一方、ここ数年は、シネイドは音楽活動よりも、メンタルヘルスとの闘いで話題となっていた。2017年には自身の自殺願望の気持ちを語った動画を投稿。「メンタルの病気、それはドラッグのよう。あなたが何者かなんてお構いなし。さらに悪いことにその烙印もあなたが何者かなんて構いもしない」と話していた。この動画の公開後、シネイドの広報は声明を発表。本人は自殺を望んでいるわけではなく、最高の治療を受けていると説明していた。

また、今年はじめにはアイルランドの音楽の祭典、RTEチョイス・ミュージック・アワードで「蒼い囁き」が初のクラシック・アイリッシュ・アルバム賞を受賞。シネイドはこの名誉を、同国の難民コミュニティの全てのメンバーに捧げるとしていた。

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