ジョージ・マイケル、“ワム!解散の原因は自分”と自責の念

2023/06/21 02:44 Written by Narinari.com編集部

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ジョージ・マイケルは、ワム!解散の原因は、カミングアウトできなかった自分にあると考えていたようだ。

2016年のクリスマスに肝臓病と心不全により53歳で死去したジョージは、19歳の時に自身をゲイ、少なくともバイセクシャルであると自覚していたものの、アンドリュー・リッジリーとの同デュオが世界的人気となる中、自身の性的指向を公言できず、行き詰りを感じていたという。

ネットフリックスで配信予定のドキュメンタリー「ワム!」の中の未公開インタビューで、ジョージはこう話している。

「ワム!のターニングポイントは自分だった。突然こう思ったんだ。『オーマイゴッド、自分は大スターだ。そしてゲイだ』って。落胆があった。自分を隠していることに関してね」

同ドキュメンタリーは、ジョージと幼馴染だったアンドリューが学校で出会い、音楽を通して絆を深め、1981年にデュオ結成する過程を振り返る。

ちなみに同デュオは、中国で初めてステージに上がった西洋のポップミュージックのアーティストで、チャート首位を獲得した曲も多数あり世界的に成功を収めるも、1986年6月ウェンブリー・スタジアムでの公演を最後に活動を停止した。

今回の番組で、ジョージは自分がゲイもしくはバイセクシャルであることに気づいた瞬間をこう振り返っている。

「ある男性の家に泊ったんだ。彼はセックスをしようとしたけど私はとても怖かった。けどその夜、私は自分がベッドの中にいたいと思っていることを実感したんだ」
「この男性のそばに居たいと思う自分がいた、初めてのことだった」

そして自身のセクシャリティをアンドリューに打ち明けたそうで、ジョージはこう続ける。

「決定的な瞬間だった。当時私は本当にカミングアウトしたかった。そして完全に取り乱していた」
「『私は一体何をしようとしているのだろう?』と自分に囁く声があった」
「私は十分な知性を持っていたので、自分の幸せを求めるのならこれは間違った道だとわかっていた」
「マイケル・ジャクソンやマドンナを追随するべきじゃない。私は当時文字通りそれを意図していたわけだけど。人間として成長したかったのに行き詰っていたんだ」

同デュオ解散後、ジョージはソロアーティストとしても大成功を収め、1993年に恋人だったブラジル人衣装デザイナーでスタイリストのアンセルモ・フェレッパがエイズで死亡後、遂に両親にカミングアウトをすることとなる。

ドキュメンタリー「ワム!」は7月5日に配信予定だ。

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