“アカデミー主演女優賞”2度受賞の名女優が死去

2023/06/17 07:31 Written by Narinari.com編集部

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英女優グレンダ・ジャクソンが死去した。87歳だった。「恋する女たち」などで知られるグレンダが家族に囲まれる中、息を引き取ったことを、6月15日に代理人が声明を通して明らかにした。

声明では、「アカデミー賞を2度受賞した女優で、政治家でもあったグレンダ・ジャクソンが、短い闘病生活の末、今朝、ロンドンのブラックヒースの自宅で家族が見守る中、安らかに息を引き取りました」「彼女は最近マイケル・ケインと共演した『ザ・グレート・エスケイパー』の撮影を終えたばかりでした」と発表されている。

グレンダは、オリヴァー・リードとアラン・ベイツと共演した1970年作「恋する女たち」でアカデミー主演女優賞を初受賞。1973作「ウィークエンド・ラブ」で2度目の受賞を果たした。

1936年にイギリス北部で生まれ、1954年に奨学金を得て王立演劇学校に入学した3年後に舞台デビューし、栄光を手にしたグレンダ。1992年に女優を引退、労働党から出馬して当選し、トニー・ブレア内閣で運輸政務次官を務めた。

グレンダは現在もアカデミー賞受賞歴のある唯一の元英国会議員であり、1978年にはエリザベス女王の誕生日叙勲リストで、演劇界への貢献を認められ、英国帝国勲章CBEを授与されていた。

2015年に政界を去った後、2019年のテレビ映画「エリザベス・イズ・ミッシング」で認知症の初期段階にある高齢の女性役で女優復帰を果たし、高い評価を得たほか、2018年には『幸せの背くらべ』でトニー賞も受賞している。

私生活では、ステージマネージャーのロイ・ホッジスと1958年から1976年まで結婚生活を送り、1969年には一人息子のダンに恵まれた。

この訃報を受け、イギリスのリシ・スナク首相もお悔やみの言葉を寄せている。

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