坂本美雨、“父・坂本龍一さん最後の映画音楽”の話に涙

2023/06/13 13:30 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


歌手・坂本美雨(43歳)が、6月12日に放送されたラジオ番組「坂本美雨『ディア・フレンズ』」(TOKYO FM)に出演。映画「怪物」の是枝裕和監督から、父・坂本龍一さんが最後に手掛けた映画音楽についての話を聞き、涙を流した。

映画「怪物」の是枝裕和監督が番組のゲストとして登場し、映画の音楽を担当した坂本龍一さんとの話を始める。是枝監督によると、以前から1度仕事をしたいと思っており、実際に企画をしたこともあったが、途中で頓挫したこともあったそう。そして今回「怪物」のロケハンをしていて、舞台となる夜の諏訪湖を見た時に「坂本さんのピアノがいいなと思ったんですよ。ピアノだなあ、じゃなくて 坂本さんのピアノだと思ってしまった」「坂本さんに断られたらもうどうしようもなかったです」と話した。

是枝監督は、坂本さんとやり取りをしていた中で「音楽室(のシーン)がとてもいい。あそこで、最初は気づかないぐらい響いてくる音がとてもいいので、自分の音楽があの邪魔をしないようにっていう言葉が僕に届けられたもんですから。僕もあのシーンがとても肝だな、重要だなと思っていたので、あそこに向かっていくための音で、音楽も含めていろんな音があるので、水の音、火の音2人が振り子回しながら鳴る唸り声って言ってましたけど笛の音がありましたんで、それとこう調和の取れた音楽の入り方っていうのは常に意識して考えてました。なので控えめ、控えめにいつのまにか(音楽が)かかっていつの間にか消えているっていう、そんなイメージでした」と、坂本さんが気に入っていたシーンでの音楽の使い方について説明すると、坂本美雨は涙声で「すみませんごめんなさい」と言って、「(坂本)教授がやっぱり最後まで音楽を作ってたんですけど、自然の音とか人間が出す音にはかなわないってきっとずっと思っていて。だから、あの本当にその(音楽室の)シーンで(坂本美雨も)それを思ったんですよね。きっと父もあのシーンでそう思ったんだろうなって見ながら思ってたので。今なんか答え合わせをしたような感じ」と語った。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.