ティナ・ターナーの夫アーウィン・バッハ(67歳)が、推定額2億5000万ドル(約350億円)のティナの遺産のほぼ半分を相続するという。

27年間の交際の末、10年前にティナと結婚した音楽プロデューサーのアーウィンは、2017年にはティナの命を救うため自らの腎臓1つを提供。さらに2013年の結婚直前の脳卒中など、様々な健康問題を抱えた妻を支えてきた。
ティナの他界した息子ロニーの妻だったミュージシャンのアフィダ・ターナー(46歳)は、 遺産相続についてサンデー・ミラー紙にこう話している。
「彼女(ティナ)はスイスで結婚したので、47%は配偶者に、その残りが子どもたちに相続されると思います」
アフィダは、2007年にロニーと結婚、2022年にロニーが大腸がんの合併症で62歳で他界するまで結婚生活を送った。
ティナは、DV被害を受けた元夫アイク・ターナーの息子2人も自らの子供として育てていたほか、18歳の時にミュージシャンのレイモンド・ヒルとの間に生まれた息子クレイグもいた。クレイグは、2018年に自ら命を断っており、ティナは「母親として最も悲しい瞬間だった」と後に語っている。
アフィダは、ティナが元夫アイクの息子アイクJr.を法的な養子として迎え入れていなかったことから、遺産相続が複雑になる可能性があることを指摘、また実子であるクレイグとロニーの両方が他界していることから、ターナーの名前を持つものは自分のみだとしている。
しかしアフィダは、遺産を当てにはしていないとして、「私はそのためにここにいるのではありません。義理の母に敬意を示すためにいるのです」「私はいつも自分で稼いできました。ターナー家から何も貰ったことはありません。それがターナー家のやり方なのです」と続けている。
「愛の魔力」や「孤独のヒーロー」といったヒット曲や、映画「マッドマックス/サンダードーム」への出演などで知られたティナの遺産推定額2億5000万ドルには、ティナが他界する2年前に自らの肖像権と音楽の権利を売却した5000万ドル(約70億円)といわれるBMGとの契約や、スイスにある7600万ドル(約107億円)の豪邸なども含まれている。