“ロックンロールの女王”訃報にミック・ジャガーやマライアら追悼続々

2023/05/26 07:10 Written by Narinari.com編集部

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ティナ・ターナーが死去した。83歳だった。長い闘病生活の後、スイスの自宅で「安らかに」永眠したことを広報が声明を通して発表した。

「ティナ・ターナー、『ロックンロールの女王』が今日、スイス、チューリッヒ近郊キュスナハトの自宅で長期に及ぶ病気の後、83歳で安らかに亡くなりました」
「音楽のレジェンドでありロールモデルを世界は失ったのです」

「プラウド・メアリー」や「愛の魔力」といったヒット曲で知られるティナ、ここ数年は、がん、腎不全に脳卒中と数々の健康問題を抱えていた。

1960年代に当時の夫アイク・ターナーとのデュオでスターダムに上り詰めたティナだったが、1978年にアイクと離婚、しかしその後ソロアーティストとして更なる成功を収め、その特徴的なハスキーなボーカルを武器に、1980年代から90年代にかけてポップ、ロックスターの1人として人気を不動のものとする。「レッツ・ステイ・トゥゲザー」「スティーミー・ウィンドウズ」「プライヴェート・ダンサー」といったヒット曲の他にも、1985年公開のアクション映画「マッドマックス/サンダードーム」に出演するなど俳優としても活躍した。

グラミー賞を8回獲得、2021年にはティナ&アイク・ターナーに続きソロアーティストとしてもロックの殿堂入りを果たしたティナ、ビヨンセやジャネット・ジャクソン、リアーナら後世のポップスターに多大な影響を与えている。

一方、プライベートでは1980年代から音楽プロデューサーのアーウィン・バッハと交際、2013年に結婚し、2人はスイスに移住、米テネシー州ブラウンズビル出身のティナはその後スイスの市民権を得る。バッハは2017年にティナが腎不全を患った後、自らの腎臓の1つを提供してもいた。

そんなティナの訃報を受けて、多くの著名アーティストらが追悼の言葉を発表。

ミック・ジャガーは「私の最高の友人ティナ・ターナーが亡くなり非常に悲しい。途轍もない才能を持ったパフォーマーでありシンガーだった。刺激的で温かい、面白くて優しかった。私が若かった頃に本当に助けてもらった。私は決して彼女を忘れることはないだろう」とインスタグラムに投稿。

ザ・ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンは「偉大なアーティストの1人」とティナを称賛した。

さらにマライア・キャリーは「レジェンド、アイコニック、ディーバ、スーパースター、こういった言葉は使われがちだけど、ティナはそれらすべてを、それ以上を体現する人だった。信じられないパフォーマー、ミュージシャン、先駆者。私にとって彼女は生き残った人であり、世界中の女性へのインスピレーション。その音楽は後の世代もインスパイアし続けることでしょう。クイーンよ安らかに」と、エルトン・ジョンは「無比の人」と言葉を寄せている。

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