おっさんと住んだ“人生に詰んだ元アイドル”の実録私小説映画化

2023/05/17 09:46 Written by Narinari.com編集部

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元SDN48で作家の大木亜希子による実録私小説「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」(祥伝社)が、元乃木坂46・深川麻衣と、俳優・井浦新で映画化することが決定した、2023年秋、全国公開となる。

本作の原作は、14歳で芸能界入り、俳優として人気ドラマへの出演、そして20歳でAKB48グループのメンバーとしてNHK紅白歌合戦への出場も果たした大木亜希子が、2019年に上梓した同名小説。当時発売されるやいなや、衝撃的なタイトルとは裏腹に女性読者を中心に「仕事や人間関係に悩む人への指南書」「自己肯定力の低い主人公と、年上男性の程よい距離感が心地よいです。すごく現代的な物語」など、アラサー女子を中心に共感の声が拡がり、現在3万部を突破。2021年には、コミカライズ「つんドル!〜人生に詰んだ元アイドルの事情〜」(全3巻)も発売されるなど話題を呼んでいる。

元アイドルの主人公・安希子役を演じた深川は「原作を読んだ時、結婚や仕事に対してもがいている安希子の姿にとても心を打たれました。元アイドルという境遇も同じなので、この作品で安希子を演じられる事がとても嬉しかったです。恋人でも、友達でもない、でも、いつもそこにいてくれるササポン。お互いに良い影響を与えながら、依存していない関係性はとても理想的な関係性だと思います。普段、生きていると壁にぶつかったり、ちょっと心が疲れてしまったなという時は誰しもあると思いますが、そんなときこの映画が誰かの心をふっと軽くできたらいいなと願っています。自分らしさ、自分にとっての幸せとは何かを立ち返らせてくれる作品になっています。ぜひお楽しみください」とコメント。

同居人・ササポン役を演じた井浦は「脚本を読んで、とてもほっこりと、ゆるやかな空気感のある素敵な作品だと思いました。ササポンという役は、演じた事のない役柄でしたので、どんなアプローチをしていこうかなとワクワクしました。そして、ササポンの素敵なセリフを、いかに素敵にならない様に、普通のおじさんでいるという事のさじ加減が難しくもありましたが、
演じていて面白かったです。どんな人にでも、無理をしながら、頑張らざるを得ない時があると思います。映画を観て、安希子にとっての“ササポン”の様な存在を、人じゃなくても、物や自然でもいいと思いますので、自分にとっての"何か"を見つけるきっかけになれたら幸いです」とコメントしている。

また、原作者の大木亜希子は「この小説を書いた当時29歳の私は何事にも自信が持てず、自分がやりたいことも見つからず、婚活に焦っていました。他人の目線ばかり気にして、少しでも順調な人生を歩む自分に見られたかった。最終的に偽りの自分に疲れ、盛大に詰みました。そんなアキコが、家族でも恋人でもない他人のおっさんと出会うことで再生される過程を描きました。主人公のモデルは紛れもなく私です。しかし、あらゆる女性の分身として描いたキャラクターでもあります。ですから、貴方自身の物語でもあります。この映画を観てくださった方が「色々あるけど明日も頑張ろう」と思えますように。私は、私のままで良い。少しでも多くの方にそう思っていただけたら幸いです」とコメントを寄せた。


☆「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」あらすじ

“人生詰んだ…”主人公の安希子はある日の通勤途中、突然足が動かなくなる。 メンタルが病み、仕事を辞め、大好きだった男も忘れられず、貯金も10万円を切ってしまい……。そんな時、友人から勧められたのが、当時56歳で都内の一軒家で一人暮らしをするサラリーマン、通称ササポンと“まさか”の同居。貯金も底がつき、背に腹は代えられない…!とスタートしたおっさんとの奇妙な同棲生活。不思議な存在・ササポンとの同居生活をしていく中で、崖っぷちアラサー女子・安希子は徐々に“日常”を取り戻していき――。

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