英国のブラックプール動物園では、カモメを撃退するための独自の方法として、人間が鳥に扮する“カモメ撃退係”を募集している。採用者は、来場客の食事エリアからカモメを遠ざけるために、“鳥”として活動することになるという。

海辺のリゾート地にあるブラックプール動物園では、カモメが来場客や動物の檻から食べ物を盗もうとする厄介な問題が発生している。一部の来場客は、カモメの問題によって動物園への評価が下がることを指摘。「動物園は、カフェやレストラン周辺のエリアに急降下してくるカモメという大きな問題を抱えています。これは、特に子供たちにとって、家族にとって不安にさせるものです」「動物園は建物の屋根にダミーのタカやハヤブサを置いていますが、これでは効果がありません。動物園は、深刻な問題に対処するためにもっと創造的な方法を考えなければなりません」との声が上がった。

そこで、カモメ撃退のために、カスタマーサービスチームに“カモメ撃退係”を加えることを決定。求人広告によると「来場客に対してフレンドリー」で「エネルギッシュ」かつ「柔軟な人物」であり、「鳥の衣装を着用することに抵抗がない」ことが求められるという。

この話題を伝えた英紙ミラーは、今回の求人について「自らの内に眠る“荒ぶるカモメ”を解放したいと常々思っていた人にとっては、“カモメを以てカモメを制する”エキサイティングな機会となるかもしれません」とコメントしている。