“伝統工芸の技法”用いたセイコー腕時計110周年記念モデル

2023/03/23 15:17 Written by Narinari.com編集部

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セイコーウオッチは6月23日から、“セイコー プレザージュ”クラフツマンシップシリーズより、先人から継承するモノづくりの技法を生かした、セイコー腕時計110周年記念限定モデル4機種を発売する。価格は19万8,000円〜27万5,000円(税込み)。

今回登場するのは、日本のモノづくりを牽引してきた先人に敬意を示し、地域社会と共に発展してきた伝統産業、「琺瑯(ほうろう)」「漆」「有田焼」「七宝(しっぽう)」それぞれの技法を用いて表現した特別なモデル。

伝統工芸を用いたダイヤルの美しさを際立たせる、ローマ数字とインデックスを交互に配した変則レイアウトや、腕に心地良くなじむシンプルなケース造形など、セイコーの時計づくりの歴史に基づく使い心地とクラシカルな味わいを大切にしている。また、ストラップには、LWG(レザーワーキンググループ)の認証を取得しているタンナーで生産されたレザーを使用した。


◎「琺瑯(ほうろう)」ダイヤルモデル/198,000円/世界限定1,500本(うち国内300本)

調理器具に用いられるほど耐久性に優れた琺瑯は、鉄系材料のダイヤルに不純物のきわめて少ない粘土・純水・ガラス等を原料とする釉薬(うわぐすり)を塗布し、高温で焼成する。気温や湿度により釉薬の各成分比率を調整するなど、高い技量が求められる琺瑯ダイヤルは、手作業で丁寧に焼き上げられ、琺瑯ダイヤルにしか表現できない、艶やかな光沢と色褪せない美しさが特長だ。


◎「漆」ダイヤルモデル/242,000円/世界限定1,500本(うち国内300本)

金沢で丁寧に作られる漆ダイヤルを用いたこのモデルは、金属と漆を直接結びつける革新的な製造手法と、平滑面を生み出す古来伝承の技を組み合わせ作られる。漆芸家 田村一舟氏の監修により、多くの漆器職人が携わり、何十回も塗りと研ぎを繰り返すことで、特有の美意識が育む金沢の美しい街並みを、漆独特の艶やかな赤茶色の色彩で表現した。


◎「有田焼」ダイヤルモデル/242,000円/世界限定1,500本(うち国内300本)

このモデルは、自然の恵みをもたらした有田の泉山磁石場の情景を、磁器特有の艶やかな色彩と立体形状で表現。腕時計に求められる耐久性を実現するため、従来の4倍以上の強度をもつ強化磁器素材を用い、高精度の鋳型による鋳込み工程を経て、1300度の高温で焼成する。施釉と複数の焼成を重ねるなど、難度の高い複雑な工程は、創業190年の老舗「しん窯」に所属する陶工・橋口博之氏が監修を務めた。


◎「七宝」ダイヤルモデル/275,000円/世界限定800本(うち国内100本)

尾張七宝の施釉師の戸谷航氏が、鉛を含まない独自の釉薬(うわぐすり)を用いて、約800度で複数回に渡って焼成を繰り返した後に、精密な研磨加工を施すことで、平滑な七宝ダイヤルを生み出している。美しい釉薬越しに波が煌めく様をイメージさせるダイヤルは、海へのオマージュを表現した。

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