ジブリ鈴木敏夫氏が語る「ジブリパーク」の印象

2022/11/01 03:58 Written by Narinari.com編集部

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スタジオジブリ作品の世界観を表現した公園施設「ジブリパーク」が、11月1日、愛知県長久手市の愛・地球博記念公園内にオープンする。開園前日の10月31日には、「ジブリの大倉庫」にてオープニングセレモニーを実施。鈴木敏夫氏(株式会社スタジオジブリ代表取締役プロデューサー)が囲み取材に答えた。

「完成された施設を見ての印象は?」との質問に、鈴木氏は「僕は、(宮崎)吾朗くんが何を作っているのか、あえて知らなかったんです。そして見てみたら、そこで使われているキャラクターが僕の描いたもの(『子どもの街』にある『ギブリーズ episode2』)だったことが一番驚きました。僕の描いたやつでしょ。それはどこで使ってもいいなという自由さがあり、そこが面白いと思いました。解き放たれて自由になった方が彼は面白いものを作るなと思いましたね。そして、『地球屋』が面白かった。あと、どんどこ森には『サツキとメイの家』があり、パークの中心になっていて、僕としてはそれが意味のあることだなと思いました」と語る。

また、開園を楽しみにしている子どもたちも多いことについては、「先日、ジブリパークを一足先に見てくれた子どもたちの声が聞こえてきました。家に帰ってから『また来たい』と言ってくれていたと。三鷹の森ジブリ美術館は、子どもたちのために作りましたが、子どもたち以上に大人の方がたくさん来てくださっています。それはありがたいことですが、もしかすると、ジブリパークは子どものための場所になったのかなと思いました。世の中には様々な価値観がある中で、僕は楽しいか、つまらないかという基準は大事だと思っています。子どもたちにはこのジブリパークで、『世の中には楽しいことがいっぱいある』ということを知ってもらいたいです」とコメント。

そして「ジブリパークの楽しみ方は?」との質問には「それは開いてみないと僕らもわからない(笑)。こちらから押し付けることはできないので、どのように楽しんでいただくかは、来てくださる皆さんに見つけていただければと思います。僕らはお客さんにどう受け入れられるか、全くわからない。皆さんの反応を見て僕らも発見があるし、今後のジブリパークのどうしていくのかが決まります。最初は物珍しさで来てくれますが、一度来て『もういいや』じゃいけませんよね。何度も足を運んでいただけるジブリパークを目指しています。それには努力しかない。普通の公園って何度も足を運ぶものでしょ。毎日行く人もいる。そういう存在になってくれればと思います」と語った。

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