ディープ・パープルのギタリスト脱退

2022/07/27 07:16 Written by Narinari.com編集部

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ディープ・パープルから、ギタリストのスティーヴ・モーズの脱退が決まった。

がんと闘病中の妻ジェニンとの時間を優先したいとして、同バンドの活動から一時的に離れることを発表していたスティーヴだが、今回正式にバンド脱退を発表。家を離れず、治療中の妻に付き添うことにしたという。

スティーヴの声明にはこう綴られている。

「昨年の秋、妻の医療に関する重大な危機を受けて、俺はドイツでの曲作りのセッション中にパープルから突然離れることとなった」
「ほぼ1年が経ち、俺たちはステージ4の進行性のがんを受け止め、彼女の残りの人生で化学療法を受ける事を決めた。俺たちは2人共ショーが恋しいけど、長期や遠方へのツアーは単純に無理なんだ。自宅で事態が急変してしまう可能性があるから」

ツアーでは一時的にサイモン・マクブライドと交代していたスティーブは、こう続けた。

「去年の秋に、奇跡的ながんの治療法が見つかることを期待して、代役のギタリストを立てることを提案したんだ。時間が経つにつれて、28年間バンドをやってきて物事の方向性が見えてきた」
「バンドの皆やクルーがいないことを寂しく思うだろう。けどジェニンを助け擁護者でいることが、色々な意味で重要かつ本当の違いを作るんだ」
「制限内でジェニンは一人だけで多くのことをするのが可能だ。だから近くで友人たちと短いコンサートを開催して、一緒に家を出たりもできたらと願っている!」

今回の声明にはバンドメンバーのイアン・ギランもコメントを寄せている。

「全員にとって大変な時期さ。ディープ・パープルの他のメンバーにとっても。隔離のせいで2年間ツアーをしていなかった俺たちは今までやって来たことに戻らなきゃいけない」
「年齢を重ね、俺たちの終わりは見えている。それは不甲斐ないものであってはいけないと急き立てられている。スティーブの見解から、俺は新しいメンバーをやる良い方法なんて不可能だと考えざるを得ない。しかし続けるか終わるか、勢いの欠如は確かなものとなってきた。終わりを感じたよ」
「今回の事をうまく表現するベストな方法はスティーヴの言葉を借りること。数週間前に奴にラヴレターを送ったら、『俺たちが外に居て自分が家にいるのは変な感じだ。けど、現実が介入してくる』と返事をもらった。それが全てさ。共に過ごした素晴らしい時間の思い出を前向きに捉えつつ愛と尊敬を込めて」

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