「007」テーマ曲の作曲家が死去

2022/07/13 09:16 Written by Narinari.com編集部

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ジェームズ・ボンド映画のテーマ曲を手掛けた、英作曲家モンティ・ノーマンが死去した。94歳だった。ノーマンが「短い闘病生活」の末、7月11日に他界したことを公式サイトが公表した。

ロンドンのイーストエンド地区で、ユダヤ系ラトビア人移民の両親のもと育ったノーマンは、16歳の時に母親から最初のギターを贈られたことで音楽への関心を持つようになった。その後、イギリス空軍に入ったノーマンは、その中で歌への情熱を見出し、1950年代から1960年代にかけて、シリル・ステイプルトン、スタンリー・ブラックなどのバンドで活躍。ウエストエンドのミュージカルや、クリフ・リチャード、カウント・ベイシー、ボブ・ホープらの曲を手掛けた。

プロデューサーのカビー・ブロッコリから、「007」シリーズ第1弾である故ショーン・コネリーがジェームズ・ボンド役を演じた1962年作「007は殺しの番号」に曲を提供する話を持ち掛けられたノーマンは、同シリーズのお馴染みのテーマ曲を生み出すこととなった。

しかし製作陣は、ノーマンのアレンジが気に入らなかったことから、ジョン・バリーに再アレンジを依頼。その後、「007」映画11作で作曲を手掛けたバリーだが、自身がテーマ曲も作ったと主張したことから、ノーマンは2社に対し名誉棄損訴訟を起こし、両方で勝訴、1976年から1999年にかけて、このテーマ曲の使用で巨額の印税を受け取っていた。



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