“世界一環境にやさしいブルワリー”がフジロック初参加

2022/06/16 10:23 Written by Narinari.com編集部

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“世界一環境にやさしいブルワリー”こと英ブリュードッグが、2023年までに二酸化炭素排出量35%削減(2019年比)を目指す脱炭素計画を発表。今夏、世界一クリーンなフェスとしても認知され、自然環境にも配慮した運営を掲げる「FUJI ROCK FESTIVAL'22」への初参加が決定した。

ブリュードッグは、二酸化炭素の排出量よりも吸収量を多くする“カーボンネガティブ”を推進し、実際に実現した世界でも珍しいブルワリー。世界中を本当にうまいビールに夢中にさせることを目標とし、さらにこの挑戦を続けることで、より良い未来を創り出すことを目指している。ブリュードッグは、2020年に世界初の“カーボンネガティブ”醸造所となり、2023年までにさらなる脱炭素計画を進行中だ。

ブリュードッグが掲げている二酸化炭素削減計画では、「我々が排出する二酸化炭素」を2019年と比較して2023年までに35%削減することを目標としている。「我々が排出する二酸化炭素」とは、“私たちの事業”と“サプライチェーン”の両方におけるすべての温室効果ガスを意味し、ビールが製造されてからPUNKS(=ファン)たちが楽しむまでの間に発生する原料や輸送に関連するすべての二酸化炭素を指し示す。

また、中長期的に企業としてカーボンネガティブを達成し続けていくためにスコットランドの南西部に土地を購入し、広大な森に変えるプロジェクトを発表している。この土地に数年かけて100万本以上の木を植え、1500エーカーを広葉低木樹の森へと変えていき、さらに残りの550エーカーは二酸化炭素の削減に効果的な泥炭地として復元を予定。これら一連の取り組みによって削減される二酸化炭素は30万トンと予測され、事業によって排出される二酸化炭素総量の2倍に相当する。植林の際は生物多様性保全も考慮した、持続可能なキャンプ場を地元に開設し、地域の経済発展にも貢献していく計画だ。

そんな環境配慮に対しても積極的に取り組むブリュードッグが、今夏、初めて大型屋外音楽イベントである「FUJI ROCK FESTIVAL'22」へ参加することになった。「FUJI ROCK FESTIVAL」は自然と音楽の共生をかかげ、森林資源の循環利用を通じた地域活性化を推進するなど、世界一クリーンなフェスとしても知られているイベント。楽しみながら環境に対しての取り組みや考え方をアップデートする良い機会になりそうだ。


☆ブリュードッグとは…

ブリュードッグは、2007年に英国・スコットランドで創業者ジェームズ・ワットとマーティン・ディッキー+愛犬が創業した、“PUNK”をモットーにしたクラフトビールメーカー。元手300万円、工業団地の倉庫での少量生産から、ビール造りをスタートした。

“PUNK(常識に逆らう)”をキーワードに、根本的に面白みのない工業生産されたビールが支配する当時のUK市場に“クラフトビール”カテゴリーを作ることを目指して創業。2008年に英国でアルコール度数が史上最強のビール「TOKYO」を発売、日本、スウェーデン、アメリカへの輸出も開始。世間を騒がせた結果、設立2年目にしてブリュードッグはスコットランド最大の独立系ブルワリーに成長した。

さらに、2009年にはファンが同社の株式の一部をオンラインで購入でき、経営にアイデアや意見を出せる「Equity for Punks」というクラウドファンディングを実施するなど、ビールに対する人々の固定概念を打ち砕き続けた結果、事業を200%に成長させ、英国で最も急成長している独立系ブルワリーとなった。

2010年にはブリュードッグ初のビアバーをオープンし、2014年には日本やブラジルなどに12店舗をオープン。さらに拡大を続けて、現在はグローバルNo.1クラフトビアバーチェーン(全世界100軒以上)のオーナーとなった。

2020年には、この先の未来もずっと人類がおいしいビールを楽しめる世界を目指して、カーボンネガティブな取り組みを進めた結果、世界初のカーボンネガティブなビール醸造所に。今後はサステナビリティの取組みも積極的に進めていく予定。

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