デス・スターやXウィングなど「スター・ウォーズ」デザイナー死去

2022/05/25 07:58 Written by Narinari.com編集部

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「スター・ウォーズ」シリーズに登場する数々の乗り物のデザインを手掛けた、アーティストのコリン・キャントウェルが死去した。90歳だった。5月21日、米コロラド州の自宅で息を引き取ったことを、長年のパートナーであったシエラ・ドールさんがハリウッド・レポーターに明らかにした。

アイコニックなデス・スターを始めXウィング、タイファイター、ランドスピーダーといった「スター・ウォーズ」シリーズに登場する乗り物をデザインしたことで知られているキャントウェルは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校でアニメーションを専攻し、卒業後はフランク・ロイド・ライトの建築学校で建築を学んだ。NASAのジェット・プロパルション・ラボラトリーで教育映画などを製作した後、自らが愛する宇宙と建築を合わせるべく映画の世界に入り、故スタンリー・キューブリック監督と友情を築いたことから、同監督の1968年作「2001年宇宙の旅』の仕事を手に入れることになる。

同作のオープニング「人類の夜明け」に続くドラマティックな宇宙シーンを創作したのはキャントウェルで、「私はスタンリー・キューブリックと密接に仕事をしており、映画を20分間の会議シーンで始めないように説得したんです」と以前振り返っていた。

また、生前キャントウェルは、「スター・ウォーズ」のXウィングをイギリスのパブでの遊びとして知られるダーツからヒントを得てデザインしたことや、「スター・ウォーズ/エピソード4 新たなる希望」に登場するデス・スターの中央に走る溝は、当初は予定していなかったものの、型を作っている時に両半分が縮んだことで溝が出来てしまったことから、監督のジョージ・ルーカスと相談した上でそれをそのまま採用することにしたことを明かしていた。

キャントウェルはまた、SF小説を2作執筆したほか、「ウォー・ゲーム」「未知との遭遇」の製作にも携わっていた。

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