グリーン・デイのモスクワ公演中止が決定した。5月29日、「ヘラ・メガ・ツアー」を同市のスパルタク・スタジアムで開催予定だった同バンドだが、ウラジーミル・プーチン露大統領によるウクライナ侵攻を受けてキャンセルを発表した。

その声明にはこう綴られている。
「残念ではありますが現状を踏まえモスクワ、スパルタク・スタジアムでの公演はキャンセルせざるを得ないと感じています」
「今はスタジアムでロックコンサートを行う時ではありません。比較にならない大きな事が起こっています。しかしロックンロールは永遠で、将来私たちが戻る時、場所がやってくると確信しています。安全でいて下さい」
この中止決定の前には、今年のユーロビジョン・ソング・コンテストにおけるロシアの参加禁止が発表されていたところだ。同イベントを主催する欧州放送連合(EBU)はこう声明に綴っている。
「今回の決定はウクライナにおける未曽有の危機を考慮してのものとなります。ロシアの参加は、このコンテストを不名誉なものにします」
「決定前にEBUは会員らの間で広く意見を交換する時間を取りました。EBUは非政治的な放送局連合であり、公共サービスという価値観を守ることに献身しています」
5月イタリアのトリノで開催予定の同イベント。EBUは始めロシアとウクライナ両国の参加を検討中との声明を出していたが、その後、ウクライナ公共放送局がロシアの参加禁止を要請し、今回の決定となった。