“Z・ゆとり・氷河期”各世代の仕事&資格に対する意識

2021/12/08 16:01 Written by Narinari.com編集部

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ユーキャンは、Z世代(18歳〜26歳)・ゆとり世代(27歳〜35歳)・就職氷河期世代(36歳〜51歳)の3世代で仕事や資格に対する意識にどのような違いがあるのかを明らかにするため、10代〜50代の男女591名を対象に意識調査を実施、その結果を公表した。

この調査では、まず、「仕事をしていく上で大切な価値観」について質問。

結果にはそれぞれの世代のライフスタイルが反映され、Z世代は1位が「楽しく働くこと」となり、これから働く時間が長い分、仕事に楽しさを求めていることがわかった。ゆとり世代の1位は「プライベートを大切にできること」。結婚や子育てなどでライフステージが変化していく年齢に差し掛かり、他世代と比較してプライベートを重視する結果となった。そしてバブル崩壊後の“就職難”となった時代を経験・目撃している就職氷河期世代は「安定していること」が1位に。安定志向であることが改めて明確になった。

次に、「職場へ求めたいこと」を質問したところ、就職氷河期世代は半数が「良好な人間関係・社内の風通しの良さ」と回答。これまでの仕事経験が長い分、人間関係で悩んだり、社内のコミュニケーションで困ったりするケースが多かったのかもしれない。数値に少し差はあれど、Z世代、ゆとり世代ともに「人間関係」と「給与の高さ」を求めている人は多く、年代関わらず職場に求めていることだとわかった。

また、ワークライフバランスについての質問でも、世代間の違いが少しずつ出ている。プライベートよりも仕事を充実させたい派は、Z世代で32.0%、ゆとり世代で28.3%、就職氷河期世代で18.8%という結果に。いずれの世代も「プライベートと仕事のバランスを取りたい」との回答が最も多かったものの、若い世代の方が仕事や学業を優先する傾向にあるようだ。

さらに、「将来への不安はあるか」と質問したところ、全世代ともに80%以上が「ある」または「少しある」と回答。一方で「何に不安を感じているか」は、世代ごとの違いが明確になった。就職氷河期世代の63%がお金のことが不安と回答。「老後2,000万円問題」が話題になったように、上の世代ほど自らの老後資金の問題を含め、お金のことをリアルに捉えていることが表れた数字になった。

ゆとり世代とZ世代も「お金のことが不安」と回答した人が一番多かったものの、それぞれの世代ならではの不安が結果に現れている。ゆとり世代は「頼れる身内が近くに居ない環境で子育てをしっかりできるかが不安。(29歳女性)」など「子供」のことを不安と思っている割合が他世代と比較して約2倍多くなった。Z世代では「お金」と「仕事」に続き、「結婚」との回答が3番目に多い結果に。年末年始に実家に帰省すると、親や親戚からの「マリハラ(=マリッジハラスメント、未婚者に対して結婚のことを必要以上に聞いたり、結婚しない理由を問い詰めたりする嫌がらせのこと)」に悩む人も多いため、これからのシーズンは話す側も気をつけたいテーマと言えそうだ。

次に、その不安に対して準備していることを聞いたところ、どの世代も共通して30%以上が「貯金」と回答した。次に多かった回答はZ世代が「スキルアップ・資格取得」、ゆとり世代・就職氷河期世代が「投資」となっている。ただし、いずれの世代でも15%以上が将来のために「スキルアップ・資格取得」を準備として行っていると答えた。自らのスキルアップにより仕事の幅を広げたりキャリアアップに繋げたりして、不安を減らすように努力している人も多いことがわかった。

コロナ禍で以前と比べ、より働き方が多様化し、働くことに対しての価値観も変化しつつある昨今。最後に、それぞれの世代がこの時代に「自分たちが取得すべき」と考えている資格は何なのかを質問した。

その結果、Z世代は1位がTOEICテスト、2位がITパスポート、3位がマイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)、4位がメンタルヘルス・マネジメント検定の順に。グローバル化が急速する時代にデジタルネイティブとして成長したZ世代らしい結果となった。

TOEICテストを選んだ人は「英語が必要とされないことがないから。言語は将来の選択肢の幅を広げてくれる可能性があるから。(24歳男性)」、 ITパスポートを選んだ人からは「インターネットを通じて、他者と関わる機会が増えていくと思うから。(24歳女性)」という声が挙がった。4位のメンタルヘルス・マネジメント検定は、コロナ禍以降のストレスに負けないための資格として注目されている。

ゆとり世代は1位が簿記、それ以降はTOEICテスト、ファイナンシャルプランナー(FP)、宅地建物取引士と続いた。就職氷河期世代は1位がファイナンシャルプランナー(FP)、2位はTOEICテスト、3位はITパスポート、簿記となった。就職氷河期世代はお金が心配と回答した人が多かったため、それに伴いファイナンシャルプランナー(FP)が1位となっている。コロナの影響で不安定な状況が続いており、「年金がいくら貰えるかわからないので自分の身は自分で守るため。(45歳女性)」という声があがるなど、お金への心配と関心が伺えた。

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