ハリウッドで活躍する女性監督“史上最大レベル”に

2021/01/05 10:00 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


昨年はハリウッドで活躍する女性監督の数が“史上最大レベル”に達したという。過去23年間、映画業界の雇用トレンドを調査してきたザ・セルロイド・シーリングによると、昨年は女性が監督を務めたヒット映画の数が2年連続で史上最大となったそうだ。

2020年に公開された映画の興行収入ランキングのトップ100では、女性監督による作品が16%を占め、2018年のわずか4%、そして2019年の12%を上回る結果となった。

サンディエゴ州立大学「テレビと映画業界における女性研究センター」のマーサ・ラウゼン博士はデッドラインにこう話している。

「クロエ・ジャオの『エターナルズ』やケイト・ショートランドの『ブラック・ウィドウ』などを含む、今年最も待ち望まれた女性による大作映画の幾つかが公開されなかったにも関わらず、2020年は監督を務めた女性の割合が上昇しました」
「監督を務める女性の数が2年連続で成長したことは良いニュースです。ある年は上昇しても翌年には減少するという最近のパターンを破ることになったのです。しかしトップ100の内80%以上の映画では女性がメガホンをとっていないということは、悪いニュースですね」

同調査では、興行収入ランキング上位250作品中、18%が女性監督によるものであり、2019年の13%を上回っていることも明らかになった。

しかしながらラウゼン氏は、進歩は遂げているものの未だ映画業界に存在する不均等を是正するには、今後も働きかけが必要だとして「この不均等は目を見張るものです。大多数の映画において女性雇用は5人以下で、男性雇用は10人以上となっています」と続けている。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.