「007」シリーズの悪役、“人間らしく”なった

2020/08/31 10:02 Written by Narinari.com編集部

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マッツ・ミケルセンは、「007」シリーズの悪役が人間らしくなってきたと考えているようだ。

2006年作「007 カジノ・ロワイヤル」でダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドと敵対するル・シッフル役を演じたマッツは、同シリーズが年月を経てどう進化してきたかについて語った。

サラエヴォ映画祭の一環として行われたヴァラエティ誌による「ストリーミングルーム」の場で、マッツはこう話している。

「彼は世界を征服するわけじゃないから。状況によっては脆くもなる」
「彼は、大勢の人間に多くの借金をしているただの人間だ。このことでかなり人間らしくなるだろ?」
「ボンドが踏み入れた新しい時代では、それがキーワードになっていると思う。70年代や60年代の悪役は皆好きだ。アイコニックだからね。でも時代は変わり、キャラクターによりリアリスティックな面が求められている」

また、「ザ・ハント」やテレビドラマ版「ハンニバル」などでダークなキャラクターを演じているマッツは、好んで邪悪な役を選んでいるという。

「神を発明した5分後に、僕達はサタンを発明した」
「コインの裏側は、いつもそこに存在する。僕達は常にそれが何で、自分達の中にどれだけ場所を占めているかってことに関心を寄せている。どれだけのスペースを取られているのかってね」
「ほんの少しだと願っているけど、時にはそれ以上だと感じることもある。だから、それを映画で表現するっていうのは何時だって面白いことなんだと思う」

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