岡崎体育、7年公言の“夢”が実現

2019/06/09 23:36 Written by Narinari.com編集部

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シンガーソングライターの岡崎体育(29歳)が6月9日、デビュー前より7年間“夢”と公言してきた、さいたまスーパーアリーナ(以下、SSA)でのワンマンコンサートを実現させた。

この日、会場に集まった観客は18,000人。開演前アナウンスを岡崎が自ら行うなど、会場は異様な盛り上がりを見せる中で場内が暗転、ステージ前に垂らされた白い幕に岡崎のシルエットが大きく映し出され、胸にお馴染みのロゴマーク“BASIN TECHNO”の文字がレーザーで照射されるや観客は大興奮となった。

そして音に合わせ幕が切って落とされると「岡崎体育です、宜しく!夢叶えに来ました!」と叫び、1曲目「Open」がスタート。煌びやかな照明、レーザー、また、この日S席に供されたお土産のフリフライトによるド派手な演出がアリーナモードを実感させる。続く「R.S.P」の、観客とジャンケンをして、岡崎に勝った者だけが一緒に踊れるというフェスでお馴染みのライブ曲で、会場は早くも一体感に包まれた。

ここで初のMC。「僕が事前にメディアで公言していた“会場に入った段階で3つ面白いことがある”の答え合わせをしたいと思います」と切り出し、本人の解説で「【1】花道がとてつもなく細い」「【2】センターステージの飾りがエノキ」と、ステージ上のスクリーンでネタ明かしをしていくが、最後の「【3】会場の運営スタッフに藤木直人さんが紛れ込んでいる」のサプライズには会場から大きなどよめきと驚きの声。

この演出は、共通の知り合いである音楽プロデューサーの紹介で実現したという。

「ステージ最前列でフェンスをおさえていました」という藤木をステージ上で改めて紹介。藤木も今年デビュー20周年の節目を迎えたことを報告し、「(岡崎体育と同じ)僕もバンドじゃなくてソロです。バンドざまーみろ!」とのやり取りで観客をわかせた。

ここからは「感情のピクセル」「からだ」「FRIENDS」といった代表曲を次々とパフォーマンスしていくが、この日、初披露となった新曲「Naked King」は、本人がステージ上で踊り、熱唱する姿こそあれ、完全なるサイレント・パフォーマンス。そしてスクリーン上には“心のキレイな方のみ聴き取れる周波数でパフォーマンスしております。”との注釈を添えた、前代未聞の奇曲で観る者を戸惑わせた。

「岡崎体育とバーチャル食事デート体験」が楽しめる幕間映像を挟んでコンサートは2部に突入。スクリーンには、先日公開されたばかりの“岡崎体育÷JINRO”名義の新曲「今宵よい酔い」のミュージックビデオが流れ、イントロにあわせて凡そ100kgはあるだろうと思しき巨漢が、ハーネスに吊られてフライングでスクリーン裏から登場し、観客の度肝を抜いた。

そして平均台のような花道を通ってセンターステージに移動し、リフターを使用するも全く歌詞が出てこないというネタ曲「Voice of Heart」を挟んで、ポップアップからステージ上、唯一のお友達としてファンに絶大な人気を誇るペンギンの「てっくん」が1部(「FRIENDS」)に続いて再登場。

岡崎より、本日「てっくん」がソニーミュージックよりメジャーデビューしたと紹介し、デビュー曲「フェイクファー」を初披露となるミュージックビデオとともに届けた。

現在、TikTokで話題の「なにをやってもあかんわ」(3rdアルバム『SAITAMA』収録)のミュージックビデオ(幕間映像)を経て本編は第3部に突入。ライブ曲でお馴染みの「Stamp」にのせて、ステージ下手より岡崎が原付バイクに乗って勢いよく登場。ヘルメットを着用したまま後半戦に向けて観客を煽り、「今からみんなの近くに行くからね〜」との言葉を残して原付バイクでステージを後にした。

すぐさまステージ下手より、アイドルのアリーナコンサートでお馴染みのトロッコに乗って登場。派手な電飾に彩られたトロッコに乗り、“トロッコ曲なのに初披露曲”であることを揶揄した「トロッコにのって」を歌唱。続けざまに、これまた初披露となる「オーディオコメンタリー」では、後日発売されるであろうこの日の映像商品を見越した本人による副音声を聞かせるというシュールなネタで盛り上げた。

そしてコンサートはいよいよ佳境に。自身が手掛けたTVアニメ「ポケットモンスター サン&ムーン」テーマソングメドレーを熱唱し、最後は「The Abyss」で感動的なフィナーレを迎えた。

アンコールでは、「鴨川等間隔」と、この日のためにずっと歌わずにいたという、デビューアルバム「BASIN TECHNO」の最後を飾る「エクレア」を切々と歌い上げた。さらにダブルアンコールに応えて再びステージに登場した岡崎が、この日の最後に選んだ曲は「Explain」。

「この場をもって最後になるこの曲で、バチバチに盛り上がって終わりたいと思います」との曲フリから、“いつかはさいたまスーパーアリーナで口パクやってやるんだ 絶対”という歌詞通り、SSAでの“口パク”を有言実行し、自身夢のワンマン公演を締めくくった。

その後、来年2月11日(火・祝)にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育館)でのワンマン公演を新たに発表。“体育館”でのアリーナ公演に意欲を示すと、改めてトロッコに乗り込み、この日会場に詰め掛けた18.000人に感謝を伝え、「人生最良の日になりました」と挨拶しステージを後にした。

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