新日本プロレス、初の“NYの聖地”大会が大盛況

2019/04/08 12:38 Written by Narinari.com編集部

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新日本プロレスが4月6日(米国時間)、“スポーツの殿堂”ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで「G1 SUPERCARD」を実施。海外進出を本格化させて2年足らず、開催を待ちわびた満員の現地の観客らと共に、盛況の内に終了した。

過去、マディソン・スクエア・ガーデンには、プロレスではアントニオ猪木、藤波辰爾など、音楽ではL'Arc〜en〜CielやX JAPANなど、各界から錚々たるレジェンドたちが立っているが、日本の団体としてプロレス興行を開催するのは史上初となる快挙。チケットも販売開始早々、約16,000席が即日完売となっていた。

さらに今回は日本国内の映画館にてライブ・ビューイングも実施。劇場には日本時間早朝より多くのプロレスファンが詰めかけ、全国13館で実施したところ、こちらも各地で完売が続出。特に、最大キャパとなる新宿バルト9では異様な盛り上がりを見せ、現地に負けない熱狂が全国で渦巻いた。

また、新日本プロレスが新規事業としてテレビ朝日とタッグを組んで力を入れている、約10万人の会員数を誇る、試合映像見放題の有料動画配信サービス「新日本プロレス ワールド」でも生中継を実施。会員の内、約半数が海外会員で占めるこのサービスを通して世界各国のプロレスファンをも唸らせていた。

第0試合のバトルロイヤルでは、先日、2020年1月4日(土)・5日(日)@東京ドーム大会での現役引退を発表したばかりの“世界の獣神”獣神サンダー・ライガーらが登場。

各選手が時間差で入場曲と共に登場するたびに場内からは歓声が沸き起こり、世界中のプロレスラーたちからリスペクトされ続けるライガーは、リビング・レジェンドとしてひときわ大きな歓声と称賛を浴びながらリングイン。対戦相手に掌底をきめあげるも、終盤、リングアウトで負けてしまうが、武藤敬司扮するグレート・ムタと共に最後に再びリングイン。引退前の大舞台での雄姿を現地ファンの心にしっかりと刻みつけると共に、感謝の意を表した。

その後もビッグマッチらしい華やかなタイトル戦が続き、第7試合には“100年に一人の逸材”として、昨年から映画初主演や「情熱大陸」への出演、プロレスラーとして初となる「AERA」の表紙を飾るなど、リング内外を問わずに大活躍した棚橋弘至が登場。

“イギリスの若き匠”として長身細見のヘビー級らしからぬ手足を武器に関節技を駆使する、ザック・セイバーJr.を相手に奮闘するも、容赦ない腕攻めに遭い、無念のギブアップ負けという結果に。ファンにはおなじみのマイクパフォーマンス「会場のみなさん、愛してま〜す」が、マディソン・スクエア・ガーデンに響くことはなかった。

メインとなる最終戦では、「新日本プロレスにカネの雨を降らせる男」として、新日本プロレスの奇跡的なV字回復の象徴する柱のひとつとして、ここ数年、トップ戦線をけん引してきた“レインメーカー”オカダ・カズチカが、宿敵である現IWGPヘビー級王者 ジェイ・ホワイトと激突。

メインを待ちわびる現地ファンからの熱い視線と歓声の中でオカダは堂々たる入場。序盤、コーナーに逃げ込むジェイに苦戦するも、最後はスピン式のツームストンドライバーから、自身のキャッチコピーでもある、必殺技“レインメーカー”を繰り出し激勝。最後は英語で、国内ファンだけでなく現地ファンらにも丁寧に感謝を述べ、新日本プロレスの劇的な海外進出を華々しく締めくくった。

なお、オカダは4月13日(土)27:00〜 ニッポン放送「オールナイトニッポン0(ZERO)」のパーソナリティーを自身初となる生放送で務めることも決定しており、本大会を終えての思いや、新チャンピオンとしての今後についてリアルタイムで聞くことができる貴重な機会となっている。



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