「イッテQ!」祭り企画の“やらせ疑惑”に見解

2018/11/08 16:30 Written by Narinari.com編集部

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日本テレビは11月8日、同日発売の週刊文春が報じた「『イッテQ!』にラオス『橋祭り』やらせ疑惑」と題する記事についての見解を発表。やらせ疑惑を否定した。

この報道は、お笑い芸人の宮川大輔(46歳)が世界の祭りに参加する人気企画「世界で一番盛り上がるのは何祭り?」において、今年5月20日放送分の「橋祭りinラオス」にやらせ疑惑が浮上したというもの。記事では、ラオスの首都ビエンチャンに赴任する日本人の駐在員、ラオス国内の観光イベントを管轄する情報文化観光省観光部のブンラップ副部長、情報文化観光省マスメディア局の担当者、撮影時のセット設営スタッフらの証言、さらにはセットの設営を依頼した海外コーディネイト会社の社長への直撃取材などを通して、“やらせ疑惑”と伝えている。

この報道を受け、日本テレビは「『週刊文春』(11月15日号)掲載 『世界の果てまでイッテQ!』の記事に関する見解」を発表。まず、同企画について「これまでも大規模で伝統的な祭りだけでなく、小さな地域で行われる様々な大会や、コンテスト、催しなども含めて、幅広く“祭り”として取り上げてまいりました。小規模の催しにも参加してきました。企画の決定に関しては、番組がリサーチした世界の祭りから選ぶケースや、世界各国の現地コーディネート会社や旅行会社、イベント会社などから提案を受けて、参加するケースなど様々です。祭りの参加に際しては、現地のルールに則って参加しておりますが、撮影に際して、体制やスケジュール、安全面等、様々な協議をし、協力を仰ぎながら進めております」と説明。

また、それぞれの祭りのネーミングについては、「例えば『チーズ転がし祭り』や『トマト祭り』など、元々、日本でも広く知られているものもあれば、『ブタ祭り』、『人間ボウリング祭り』、今回の『橋祭り』など、現地の名称では内容が伝わりにくいものに関してより親しみを持って伝わるよう、番組でわかりやすく意訳して名前をつけているものもあります」としている。

その上で、今回、疑惑が浮上したとされる企画について「今回の企画は、現地からの提案を受けて成立したもので、番組サイドで企画したり、セットなどを設置した事実はなく、また、番組から参加者に賞金を渡した事実もございません。ラオスの情報文化観光省には、番組の趣旨を十分に説明し、正式な手続きを経て当局の許可をいただき、撮影にもご協力をいただきました。現地コーディネート会社からの提案では、水の上の一本橋を自転車で渡る催しは、東南アジアのテレビ局でも取り上げられるなど各地で人気となっている催しとの事で、番組サイドでも資料映像等を確認した上で、企画決定に至りました」と、番組で取り上げるまでのプロセスを説明。

ただ、「コーディネート会社から、ラオスでは村単位で開催されているという説明はあったものの、今回放送した会場での開催実績を十分に確認しないまま作業を進めてしまいました。結果、この会場で初めての開催であった『橋祭り』を、放送では毎年行われているかのような、誤解を招く表現となりました。この点については、番組として真摯に反省すべき点があったと考えております」とした。

最後に、同番組の制作姿勢について、「イッテQ!はロケの失敗や不成立に関しても、隠さず見せることで、番組をより楽しんでいただけるという姿勢で制作にのぞんでいます。番組としては今回、意図的に隠した事実はありませんが、開催実績について毎年今回の撮影場所で実施されているような、放送上、誤解を招く表現があったことに関しまして、ご批判を真摯に受け止めております。今後の『祭り』企画については十分に確認の上、誤解を招く事が無いような形で放送致します。これからも視聴者のみなさまにご支持いただける番組作りに邁進する所存です」としている。

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