羽生竜王が着想の新トーナメント、藤井聡太七段ら参戦

2018/05/22 15:48 Written by Narinari.com編集部

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AbemaTVは6月から9月にかけて、羽生善治竜王(永世七冠)の着想から作られた新番組「AbemaTVトーナメント Inspired by 羽生善治」を放送する。初回は6月17日20時から、全13回。  

このトーナメントは、空前の大偉業ともいえる史上初の永世七冠を達成し、国民栄誉賞も受賞した将棋界の“神”羽生善治竜王(永世七冠)の着想から作られた、持ち時間が増減する「AbemaTVルール」で対局を実施。

「AbemaTVルール」は、持ち時間5分で開始し、1手指すごとに5秒が加算、持ち時間が切れると負けとなるフィッシャールールを採用した。チェスでも用いられるものだが、対局は通常の将棋と同じく正座形式で行う。1対局約30分と初心者でも楽しみやすい、スピーディーな展開は見どころのひとつ。トーナメントでは1度の顔合わせで三番勝負を行う。

今回トーナメントに参加するのは、先日行われた「第31期竜王戦5組ランキング戦」で見事勝利を収め、最年少で七段に昇段した“天才”藤井聡太七段をはじめ、14名の選ばれたトップ棋士。予選に参加する12名は、A、B、Cの3ブロック各4名に分かれ対決。三番勝負を2度制した2名が、本戦トーナメントへ進出する。

予選では、A組に橋本崇載八段、藤井聡太七段、三枚堂達也六段、近藤誠也五段。B組に山崎隆之八段、増田康宏五段、佐々木大地四段、大橋貴洸四段。C組に阿久津主税八段、永瀬拓矢七段、佐々木勇気六段、高見泰地六段の組み合わせとなっており、各ブロックの予選を戦い勝ち抜いた棋士6名は、シード棋士・羽生善治竜王(永世七冠)、久保利明王将の2名と、本戦トーナメントで対局を行い、優勝者を決定する。

今回の企画について、羽生竜王は「早指しの『棋戦』というのは公式戦でもあるんですけど、それをもっと速くというのは、なかったというのもあります。10代の頃だと、一手10秒とかで対局したり、あるいは5分切れ負けでやったりとか、あるといえばあるんですけど、切れ負けにしてしまうと、単なる時計の叩きあいになってしまうので、将棋の要素を最後まで残しながら早く指して、それがファンのみなさんに楽しんでもらえるようになってくれれば。初めての試みというところもありますし、どういった反響というか、反応が返ってくるのか楽しみです」とコメントを寄せた。

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