是枝監督「万引き家族」がカンヌ最高賞

2018/05/20 07:05 Written by Narinari.com編集部

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是枝裕和監督(55歳)の映画「万引き家族」が、第71回カンヌ国際映画祭で、最高賞であるパルムドールを受賞した。

5月14日(日本時間)に行われた公式上映では、約9分にわたるスタンディングオベーションがおこり、辛口で知られる海外メディアからも賛辞が飛び交い、高評価を得るなど受賞への期待が高まっていた本作。

授賞式では、今回の審査員団のケイト・ブランシェットをはじめ、エイヴァ・デュヴァーネイ監督、クリステン・スチュワート、レア・セドゥ、「ブレードランナー2049」のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督らが選ぶパルムドールに発表され、是枝監督は壇上で「さすがに足が震えています。この場にいられることが本当に幸せです。そしてこの映画祭に参加するといつも思いますが、映画をつくり続けていく勇気をもらいます。そして、対立している人と人を、隔てられている世界と世界を映画が繋ぐ力をもつのではないかという希望を感じます。今回みなさんにいただいた勇気と希望をまず一足早く戻ったスタッフとキャストに分かち合いたいですし、作品が選ばれたにも関わらず、ここに参加できなかったふたりの監督たちとも分かち合いたいですし、これから映画をつくり、ここを目指す若い映画の作り手たちとも分かち合いたいと思います。ありがとうございます」とスピーチした。

是枝監督は2001年にカンヌ映画祭のコンペ部門に参加。2004年の「誰も知らない」では当時14歳の柳楽優弥が最優秀男優賞を獲得し、2013年の福山雅治主演の「そして父になる」で審査員賞を受けるなど着実に評価を積み重ね、今回パルムドールを受賞。

日本映画のパルムドールは衣笠貞之助の「地獄門」、黒澤明の「影武者」、今村昌平の「楢山節考」と「うなぎ」に続き5本目となる。

Twitterなどのネットでは「21年ぶりの日本映画の快挙です!」「すごい!すごい!! リリーさん、サクラ、是枝監督、関わった皆さん本当におめでとう」「こんな真夜中に目が冴えてしまった!!! 本当におめでとうございます」といった祝福のコメントが多く寄せられている。



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