5月15日に放送された「クローズアップ現代」（NHK総合）で、衝撃の大リーグデビューを果たし、4月の月間最優秀新人に選ばれるなど活躍を見せるエンゼルスの大谷翔平（23歳）が取り上げられ、反響を呼んでいる。

打者としてはホームラン5本、打率は3割4分を超え、投手では6試合に先発し3勝をあげるなど主力として申し分のない働きをしている大谷（※5月15日現在）。現役時代、3度の三冠王に輝いた落合博満氏（64歳）は「ピッチャーとしてはこの活躍を予想してました。ただバッターとして試合数、どのくらい使うのかは外から見てると分からない部分があった。でも数字的にはこのくらい残しても、別に不思議ではないと思います」とコメントした。

開幕前に不調だった打撃フォームを変更し、結果、現在の活躍につながったことに対して、落合は「アメリカだから（フォーム改造）したんだろうと思います。日本では『やれっ』て言っても恐らく本人、『いやぁ、今のままでいいです』って言って、それは聞く耳は持たなかったんじゃないかと思います。成功したいですから、だからやれるべきものは、なんでも取り入れてみようということで、ただ、基本姿勢は何も変わってないと思います」と指摘。

そして、“投手・大谷”の投球術の中で、落合氏が最も注目しているのが「やっぱり、まっすぐ」であり、直球が走っていれば変化球はどうにでも使いようはあると落合流の表現で説明した。

最後に、落合氏は大谷への期待として「もうピッチャーやって、DHやるというのはわかりましたから、アメリカンリーグだけじゃなくて、ナショナルリーグでやろうと思ったら、“野手・大谷”。それをやって初めて全部やったっていう、まだそういう選手はほとんど、アメリカでも日本でもいないわけですから、それをやって、初めて『大谷、やっぱりお前はすごかったな』っていうふうに言えるんじゃないでしょうか。温かく見守りましょうよ」と優しい口調で語った。

Twitterなどのネットでは「がんばって！大谷選手」「落合博満が認めて期待する大谷翔平君に色んな事を期待」「落合はずっと大谷の二刀流に賛成していたからな」「大谷を見守りましょうよと言った落合さんの笑顔がなかなか見られない表情で素敵だった」「落合さんの大谷に対する考え方素晴らしいね。日曜朝の人とは違う」といった反応が寄せられている。