タカラトミーは3月16日、都内で「人生ゲーム50周年事業発表会」を開催し、「輪島塗人生ゲーム・春夏秋冬」を報道陣に公開した。

「輪島塗人生ゲーム・春夏秋冬」は人生ゲーム50周年を記念して、そのシンボル作品として約1年間かけて制作されたもの（製作費は非公開）。伝統の輪島塗の行程、技法を使って製作され、蒔絵職人の手により、盤面には春夏秋冬に加え、花や昆虫、動物などの様々なイラストが美しく描かれている。また、輪島塗の盤面のイメージに合うように、ルーレットやコマは木で作られており、中央にルーレットを設置することも可能だ。

もちろん、ただ美しいだけでなく、実際にプレイすることができるのもポイントで、春からスタートし、冬のゴールに至る盤面には、職業を「虫」で表したり、給料日を「小判」で表したりと“粋な演出”も。また、重ね塗りにより、橋や山を立体化に見せたり、螺鈿（らでん）の技法が取り入れられたりと、輪島塗の最高峰の技術がふんだんに盛り込まれた“遊べる芸術品”となっている。

担当者によると、当初この企画を輪島塗の職人に持ち込んださいには「大変驚かれた」そうで、職人も困惑気味だったとのこと。ただ、そこから時間をかけて何度も話し合いを重ねたことで「四季」というコンセプトが立ち上がり、今回の日本独自の文化が表現された唯一無二の人生ゲームが誕生することになった。

なお、この「輪島塗人生ゲーム」は今後イベントや展示会で展示される予定なので、興味がある人はこまめにHPをチェックしよう。