日テレPとヒャダイン「バルス祭り」語る

2018/01/03 02:23 Written by Narinari.com編集部

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日本テレビの小田玲奈プロデューサー(ドラマ「家売るオンナ」「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」など)が、1月2日に放送されたトーク番組「新春TV放談2018」(NHK)に出演。いまの時代のテレビ番組作りにおいて、ジブリ映画「天空の城ラピュタ」放映時に必ずネットで盛り上がりを見せる「バルス祭り」のような“共有感”の大切さを説いた。

民放ではスポンサーとの関係もあり、“リアルタイム”で見てもらうことが大切とされ、「どうやったらリアルタイムで見てもらえるのかばかりを考えている」という小田プロデューサー。

しかし、現実には「若い子に『テレビって』と聞くと、『テレビって途中からやってる』って言うんですよ。『頭からなんで見れないの?』っていうのが不思議で仕方ないみたいな」と、YouTubeやネット配信など、いつでも好きなタイミングで視聴できる仕組みに慣れている若者たちの感覚と、テレビの“リアルタイム”へのこだわりには乖離があるという。

ただ、逆に言うと「バルス祭り」のように、「同じタイミングで、そういう楽しみ方を見つけると、(テレビも)見る価値があるというのはあって」との考えから、「共有する楽しみ方みたいな、ワールドカップでみんながハイタッチするみたいな、あのときじゃないと共有できないみたいなことを、いかに作れるか」との思いで、“共有感”、そして昨今のSNSへの広がりを意識しているそうだ。

ここで「バルス祭り」について、音楽プロデューサーのヒャダインも「SNSの使い方がめちゃくちゃ難しいと思っていて。バルスの話なんですけど」と言及。

「バルスをつぶやくのは自然発生的に生まれてバルス祭りになったんですけど、日テレが公式でやったんですよ。『みんなでやりましょう、バルス祭り』って。やったら盛り下がっちゃって。バルスの数がすごい減ったんですよ。SNSは“オレらのモノ”っていう考え方がユーザーにはあって。公式が押しつけたら引いちゃうんで、SNSとオフィシャルの関係って(難しい)」

そんな視聴者側の視点からの意見に、「どうやったらリアルタイムで見てもらえるのかばかりを考えている」と語っていた作り手側の小田プロデューサーは「恥ずかしい(笑)、恥ずかしい(笑)」と苦笑していた。

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