ウィル・スミスらが語るNetflixの“魅力”

2017/12/21 00:00 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


12月20日、都内でNetflixオリジナル映画「ブライト」来日記者会見が開催され、主演の米俳優ウィル・スミス、デヴィッド・エアー監督らが登壇し、Netflixで作品を製作する“魅力”について意見を交わした。

12月22日よりNetflixで独占配信される「ブライト」は、人間がオークやエルフら異なる種族と共存するもうひとつのロサンゼルスを舞台にした作品。怪物の見た目をしたオークは最下層の嫌われ者、超人的な能力と美貌を持つエルフは階級の頂点、人間はその中間層に位置する設定で、ウィル・スミス演じるロサンゼルス市警の人間ウォードと、同じく警官でオークのジャコビーのコンビが地球の運命をも揺るがしかねない大きな事件に巻き込まれいく様を描いた、スリリングなアクション満載の新感覚バディ・ムービーだ。

本作でプロデュースをつとめたエリックは、世界中の名だたるクリエイターやキャストが続々とNetflix作品に参加していることに関して、「Netflixは非常にエキサイティングな会社なんです。と言いますのも、映画を愛する人々が集まっている会社ですし、また、その予算がどんなにかかろうとも、資源やリソースが必要であろうとも、それをしっかりとサポートしてくれるんです」とその理由を明かす。また、「今の自宅における視聴環境は、場合によっては映画館の視聴環境を超えるような素晴らしい環境が整っています」とも話し、ハード面での進歩がNetflixの勃興にも一役買っているという考えを示した。

また、もうひとりのプロデューサーであるブライアンは「『ブライト』という作品はNetflixのサポートがなければ作れなかった」と前置きし、「普通であれば特定の枠にはめられた作品を作ることになるんです。『ブライト』は特定のIPではなく、完全オリジナルの作品なのですが、Netflixは必要な資源を与えてくれ、クリエイティブ的にも自由に作らせてくれました。そういう素晴らしいチャンスを与えてくれたことに感謝しています」と、プロデューサー視点で従来のスタジオ作品との製作環境の違いを述べた。

デヴィッド・エアー監督も「映画作りというのは基本いつも変わらないんです」とした上で、「今回の『ブライト』は最高の映画作り体験となりました」と断言。「Netflixは映画作家というものを育ててくれる環境を提供してくれるんです。作家としての自分の声をきちんと表現できたからです」と理由を述べる。

この意見に援護射撃をしたのがウィルだ。「やはりスタジオでの製作の場合、1億ドル以上のメジャー作品を作る場合なんだけど、スタジオ側からの要求がすごく出てくるんだ。リスクを伴うからね。そういう要求が出てくるから、『ブライト』のような作品は撮りたくても撮れない。これだけのコストがかかるなら『PG-13にしろ』とか言われるし、IP面でも『今まで成功した作品でなければならない』とかそういう規制がいろいろとかかってくるんだよ」と赤裸々に語っており、作品への反応はともかく、作り手やキャストの視点からするとNetflixが魅力的な製作環境になっていることは事実のようだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.