生き残ったガンダム“シルバー声優”たち

2017/09/03 08:41 Written by Narinari.com編集部

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安彦良和氏のコミックを原作としたアニメ「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」シリーズ第5章「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦」が9月2日、全国の劇場で公開初日を迎えた。これを記念して、丸の内ピカデリー(東京都千代田区)で初日舞台挨拶(※全国35館でのライブビューイング形式)が行われ、総監督の安彦氏をはじめ、キャストの池田秀一(シャア・アズナブル)、古谷徹(アムロ・レイ)、古川登志夫(カイ・シデン)、銀河万丈(ギレン・ザビ)が出席した。

実はこの5人(※声優は4人)で舞台挨拶に臨むのは今回が初めて。記念すべき初日を迎え、池田は「もう38年経って……こうやって4人で出るのは初めてで。生き残りというか……よくみんな頑張ったよね」としみじみ。古川も「戦友みたいなところがありましてね。よくぞ本当に生き残ったと思います」と池田に賛同し、古谷も「38年前のメンバーでこんな舞台に立てるなんて。こんなに嬉しいことはないっ!」とアムロの声で喜びを表現した。

ところが、安彦監督は「実は今日ここに来るみちみちも、『なぜこのメンバーなのかなぁ』と悩みながら来たんです。なんでこんな“シルバー”ばっかりなんだろうと。なんでめぐちゃん(セイラ役の藩めぐみ)とか若い子もいるのに呼ばないんだろう?」と、感動に水を差すようなコメント。それでも、控え室で“38年”がキーワードになっていることを知らされて納得したようで、「鈍いなぁオレは」と反省したという。

また、今作のアフレコについては、「“ファースト”にない話なので、また新たな気持ちで新鮮に取り組むことができました」(池田)、「(本シリーズでギレン・ザビの)家族のこととか、いろいろとわかってきまして、こんなことならもう少しだけでも優しくしておけば良かった」(銀河)、「アムロは第2章から出て来まして、第2章が8歳という……とんでもなく若返らなければならなくて。本当は僕じゃなくて女優さんが声を作って演じたほうがいいんじゃないか、そのほうがもっと可愛いアムロになったんじゃないかと思いますが、ここにいる安彦監督の無茶振りがありまして、やらざるを得なかったということであります」(古谷)、「高校生の声が出るんかいなという不安と、いまだに役をやらせていただける喜びとないまぜになった不思議な気分でのぞみました」(古川)と、それぞれ思いを吐露。ちなみに、安彦監督がもっとも不安視していたのは池田演じる“シャアの少年ボイス”だったという。

ほかにも、次作第6章「誕生 赤い彗星」の公開日(2018年5月5日)が発表され、一年戦争を描いた「機動戦士ガンダム」(ファーストガンダム)のリメイクについても語られた。さらに「ジーク・ジオン!」の合唱が行われたりと、イベントは盛りだくさんの内容となった。

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦」は、9月2日から29日まで、4週間限定公開。

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