上半期最も売れた本は村上春樹「騎士団長殺し」

2017/06/01 04:02 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


オリコンは6月1日、2017年上半期(集計期間:2016年11月21日〜2017年5月21日)の書籍の売上をまとめた「オリコン2017年上半期“本”ランキング」を発表した。総合部門にあたるBOOK部門の本年度上半期1位は、期間内47.5万部を売り上げた村上春樹「騎士団長殺し―第1部顕れるイデア編―」(新潮社/今年2月発売)が獲得。ジャンル別「文芸・小説部門」でも1位となった。

文芸作品の同部門1位は、2013年上半期に同じく村上春樹の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」(文藝春秋/2013年4月発売)が期間内売上85.4万部で獲得して以来4年ぶり。

2008年より集計・発表開始の上半期“本”ランキングにおいて、文芸作品による2度目の総合1位獲得および同一著者による2度目の総合1位獲得は、今回が初の快挙となった。

また、同日発売の本作第2部「騎士団長殺し―第2部遷ろうメタファー編―」も期間内売上38.8万部で同総合4位を獲得しており、同一作家の文芸作品による2作同時TOP10入りは2010年上半期に村上春樹が「1Q84 BOOK3」(2位)、「1Q84 BOOK1」(9位)で獲得して以来7年ぶりで、TOP5入りは今回が初となる。

本作は、2010年に発表された「1Q84」以来7年ぶりとなる村上春樹の書き下ろし長編小説。妻から離婚を切り出され、山の上のアトリエに暮らす主人公に起こる不思議な出来事を描いた作品だ。

毎回新作が出るたびに話題になる発売日前後のフィーバーぶりは今回も同様で、発売日の深夜12時には書店店頭にファンが行列を作り、発売前日の夜にはNHK「クローズアップ現代」が特集番組を放送し話題となった。

オリコン週間“本”ランキングでも、初週は発売3日間で2作合計47.8万部を売り上げ、「1Q84 BOOK1」「〜 BOOK2」(2009年5月発売)が2009年6月8日付けで記録した週間19.2万部、15.8万部の合計35.0万部を上回るスタート。その後第1部、第2部揃って2週連続1位、2位を、第1部は3週連続1位を記録した。


☆村上春樹 コメント

長編小説はたまにしか書かないんだけど、それを待っていて、
しっかり本を買ってくださる読者がついているというのは、
僕にとってまことに嬉しいことであり、光栄なことです。
そのことを励みにして、これからもたゆまず小説を書き続けて
いきたいと思っています

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.