スター・ウォーズ40周年でレジェンド同窓会

2017/04/14 23:02 Written by Narinari.com編集部

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2017年は、シリーズ1作目にして伝説の始まりとなった「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」の全米公開から40周年を迎えるアニバーサリー・イヤー。米フロリダではこのたび、4日間にわたる「スター・ウォーズ・セレブレーション」が開幕し、4月13日深夜24時(日本時間)にシリーズ40周年を記念するイベントが行われ、伝説のレジェンドたちが大集結した。

このイベントに登壇したのは、「スター・ウォーズ」の生みの親ジョージ・ルーカス。彼を囲むように、ハン・ソロを演じたハリソン・フォード、ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミル、アナキン・スカイウォーカー役のヘイデン・クリステンセンらが次々に登場し、まさに歴史的な「スター・ウォーズ」の同窓会が実現、会場は大きな熱気と興奮に包まれた。

会場に集まった3,500人のファンから沸き起こる盛大な“ルーカス・コール”中で登場したルーカスは「『アメリカン・グラフィティ』のあと職を失い、もう次はないと思ったんだ。だけど20世紀フォックスのアラン・ラッドJr.がアイデアを通してくれた」と回顧。さらに「実は当初、12歳の子供向けに書いたものだったんだ。将来はまだ見えなくて恐ろしいけれど、友情や信頼、正しい行い、ダークサイドを避けることなど、そういったメッセージに溢れているものにしたかったんだ。批評家は厳しい反応だったが、子供たちが手を伸ばしてくれた顔を見ただけで十分だったよ」と感慨深げに語った。

さらに40周年を祝福し、クワイ・ガン役のリーアム・ニーソンとメイス・ウィドウ役のサミュエル・L・ジャクソンからコメント動画が到着。リーアムは「いまカナダのロッキー山脈にいて、ジャー・ジャー・ビンクスがダークサイドに堕ちたという映画を撮っているんだ。フォースとともにあらんことを!」とジョークで会場を笑わせた。

そしてアナキン・スカイウォーカー役のヘイデン・クリステンセンは、ライトセーバーを使った撮影時の様子を「ライトセーバーの戦いは子供の頃の夢が叶ったんだ。でもライトセーバーは音が鳴るものだと思っていたから、振ると口が動いてしまう。だからイアン(・マクダーミド、パルパティーン皇帝役)に『効果音は後で入れるから口で言わなくてもいいんだよ』って指摘されたんだ」と、当時のお茶目なエピソードを告白し、会場を沸かせた。

そして全作品に出演するC-3PO役のアンソニー・ダニエルズ、チューバッカ役のピーター・メイヒュー、ランド・カルリジアン役のビリー・ディー・ウィリアムズの面々、さらにマーク・ハミルとハリソン・フォードと、舞台上にメンバーが一堂に会すると会場の熱気は最高潮にヒートアップ。

マークは「ファンが家族以上にサポートしてくれた。世代を超えて、SWが愛されているのを見るのは素晴らしい、驚きだし、情熱を感じる」と挨拶。ルーカスはマークを選んだ理由を「たくさんテストしたんだ。大勢の中から2〜3人が残って、ルークとレイアとハン・ソロの組み合わせで雰囲気を生み出せる人たちを選んだんだよ」と明かした。

ハリソンは「ジョージ(・ルーカス)とは『アメリカン・グラフィティ』で出会い、その後、僕は大工の仕事に戻ったんだけどジョージが呼び戻してくれた。あのブーツを履かされてから、すごい冒険を経験しているよ」と40年を振り返る。ルーカスは「役の決め手は、飛行機を飛ばせるかと聞いたらできると言ったからなんだ」と言うと、すかさずハリソンは「飛ぶのも落ちるのもできるよ」とジョークを飛ばし、会場は笑いに包まれた。

そして最後に、昨年亡くなり、世界中が悲しみに包まれたレイア役・キャリー・フィッシャーの娘で女優のビリー・ロードが登場。

ビリーは「ママは言っていました。私の人生でどこからがキャリー・フィッシャーで、どこからがレイアだかわからなくなるときがあると」とキャリーが人生をかけてレイアを演じたことを振り返り、レイアの特別映像が上映された。さらにシリーズの音楽を手掛ける作曲家ジョン・ウィリアムズがオーケストラで「レイア姫のテーマ」など3曲を生演奏で披露。ルーカスやマーク、ハリソンら会場にいた全員で彼女を追悼し、いかに特別な存在であったのかを改めて感じさせる締めくくりとなった。

登壇したメンバーのコメントは次の通り。


☆ジョージ・ルーカス

・「スター・ウォーズ」40周年を振り返って

「最初はほんのアイデアだった。土曜日の午後に見るアクション・テレビシリーズみたいなものを考えていた。そこに神話的で心理的なものを持ち込もうとした。その二つを組み合わせた。『アメリカン・グラフィティ』の後、次はないということになって職を失った。もう1本のロックものもだめだったから、次はないかなと思った。同作の試写に20世紀フォックスのアラン・ラッドJr.が来て、彼にスペースオペラがあるんだと話しかけた。大きな犬が宇宙船を操縦するんだよとか何とか言って。それを彼が通してくれた。役員会は反対したけれどね。脚本はまだ書きかけで、いくつも準備稿を書いて、アイデアは心理的なテーマのある冒険ものを書きたかった。チェニジアで撮影を始めた時も脚本は書きあがっていなかった。正直に言うと、脚本は12歳向けに書いたものなんだ。言うべきじゃなかったけど。伝えたかったアイデアは、現実に入る手前、将来はまだ見えないだろ、恐ろしいよね、そこに友情、信頼、正しい行い、ダークサイドを避けるなど、12歳向けのメッセージにあふれているものにしたかった。現実には批評家は厳しい、でも子供たち、スペインに行ったとき、僕を触りたいと12歳の子供たちがたくさん手を伸ばしてくれた。その顔を見ただけで、それで十分なんだよ」

・ルーク役のマーク・ハミルについて

「たくさんテストしたんだ。大勢の中から2〜3人が残って、ルークとレイアとハン・ソロの組み合わせで雰囲気を生み出せる人たちを選んだんだよ」

・ハン・ソロ役のハリソン・フォードについて

「役の決め手は、飛行機を飛ばせるかと聞いたら、できると言ったからだよ」


☆ハリソン・フォード(ハン・ソロ役)

・「スター・ウォーズ」40周年を振り返って

「すごいライドの始まりだったね。ジョージとも、アメグラで会って、そのあと、大工の仕事に戻って、そこにジョージが呼び戻してくれて、ブーツをはかされてからはすごい冒険だよ」

・なぜ40年も「スター・ウォーズ」が愛されるのか?

「どんなにいいキャストが集まっても、物語と神話がそこになければ、お手上げ。『スター・ウォーズ』には物語と神話があったんだよ」


☆マーク・ハミル(ルーク役)

・「スター・ウォーズ」40周年を振り返って

「ファンがサポートしてくれたから、家族以上にサポートしてくれた。いい時も、悪い時も、世代を超えて、SWが愛されているのを見るのは素晴らしい、驚きだし、情熱を感じる」

・ルーク役のオーディションについて
「恐れることは最大の防御だ、というセリフについて、台本を読んだとき、意味は分かるんだけど、あの長いセリフを言うのが難しかった。でも、今でも覚えているよ」


☆ヘイデン・クリステンセン(アナキン・スカイウォーカー役)

・ライトセーバーの戦いのシーンについて

「ライトセーバーの戦いは、子供のころからの夢がかなった。でも難しかったのは、ライトセーバーは音がするものだと思っていたから、ライトセーバーを振ると口が動いてしまう。それをイアンに指摘されたことがある。効果音は後から入るから、口で言わなくてもいいんだよってね」

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