妻夫木聡・満島ひかり・小出恵介らの“愚行”

2017/01/23 10:14 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


映画「愚行録」(配給:ワーナーブラザーズ映画/オフィス北野)の全国公開(2月18日)に先駆け、1月22日、東京・新宿ピカデリーにてジャパンプレミア&舞台挨拶が行われ、妻夫木聡、満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美、松本若菜、中村倫也、眞島秀和、濱田マリ、平田満、石川慶監督が登壇した。

本作は人間関係における秘められた羨望、嫉妬、駆け引き、日常的に積み重ねられた無意識の“愚行”(=愚かな行為)が複雑に絡み合い、見る者の人間性が極限まで試される戦慄の群像劇。この豪華キャストの舞台挨拶とあって会場は超満員となり、いざキャストが登壇すると暖かい拍手が送られた。

「今日は愚行録のジャパンプレミアにお越しくださいまして本当にありがとうございます。ついにこの“愚行”をみなさんにも味わっていただけたんじゃないかなと思います」と感無量な気持ちを表す妻夫木聡のコメントからイベントはスタートした。


☆役作りについて

【妻夫木】撮影前にある新聞社にお願いして、見学させてもらって、雑誌の編集部だったり、新聞社の構成だったりを見せてもらいまして、実際に事件記者の方に取材させてもらいもしました。一番興味深かったのは、事件記者の人が全員一概には言えないですけど、取材をするにあたって色々なことを引き出さなきゃいけないので、自分自身の態度や接し方を変えたりするといった、多面的な部分を見られて勉強になりました。

【満島】地上に足がつかないような、具体的な人物像がわからないように演じました。 どういう人にも見えないようになればいいかなと思ったので、満島ひかりという人間を消しながら演じるのは難しいなと思いながらも、そこはこだわって演じました。役柄上、非常に胸が痛むセリフなどがあったりしましたが、平田さんが私の近くに来て「ひかりちゃん、胸が痛むでしょ?僕もこういう役を演じた時は本当に胸が痛んだよ。本当に胸が痛むってあるんだね」と声を掛けて下さって、少し落ち着きました(笑)

【小出】(MC:今回、悪〜いセリフが多かったですね。笑)気持ちよかったですね、普段は言えないですからね(笑)。でも、ただの嫌われ者だったら女性も付いて来ないと思うので、何かしらの魅力を携えないとと、演じる上で考えてました。

【臼田】私が演じた役は、はっきり物を言う人物で、一つの言葉の中にたくさんの意味が込められていて、それをどのくらいの加減で態度に出したりして、相手にぶつければいいんだろうと悩みました。

【松本】監督とは、10人中8人は「夏原(※松本の役名)最低」と思っても、残りの2人は「夏原ってそんな悪い奴だっけ?」というような人がいいよねと話しをしていました。

【中村】劇中、20代と30代の役を演じるにあたっては、監督からキラキラした感じから、疲れてる感を出してくれと言われましたね。僕は可愛い顔してるので、メイクさんや衣装さんの力を借りて堂々と老けられたと思います(笑)

【石井監督】個人的には各キャストさんが今まで見せてこなかった表情をしてくだっさったのが本当に嬉しかったですし、満島さんも仰ってくださいましたが、この監督は何か新しいことをやろうとしてるのかな?という雰囲気が伝わって、それがしっかりスクリーンに焼き付いて力強い作品に仕上がったのかなと思います。(MCベネチア国際映画祭はいかがでしたか?)実は舞い上がってまして(笑)、あまり詳しくは覚えてないのですが、でも本当に満島さんのドレスが美しかったです(笑)。でもベネチアは本当に夢のような空間でした。まだ頭の中でキラキラしています。


☆撮影時のエピソードについて

【妻夫木】もう満島さんとは何回も共演させてもらっていて、兄弟役も初めてではなかったので、僕だけかもしれませんが、最初から構えなくてもいいのかなと思いました。お互いがつかみどころがあまりない役柄だし、はっきりこういう形にしようと考えてはこの映画ではダメだと思ったので、極力映画のことについては喋らないようにしていました。

【満島】最初、不安もあって、石川監督とお仕事をするのも初めてですし、どんな映画を撮る方なのかもわからないので、監督とはたくさんお話しをしました。とても真剣にお話を聞いて下さって、こんなに丁寧な監督は、一体どんな映画を撮るんだろう?と、毎日期待と不安がありました。そういう不安があったので、妻夫木さんに「不安もあるけど、なんか面白い感じがするから頑張ります!愛してるよ!」とメールしたら、「愛してるよ!」って返って来ました(笑)


☆「愚行録」というタイトルにちなみ、今年の“初愚行”について

【妻夫木】別の現場でビール1ケースを差し入れしたんですが、自分の控え室に入れちゃいました。すいませんでした!(笑)

【満島】今年の初愚行ではないですが、映画に出させてもらうようになり、こういう舞台挨拶に出るようになって ずっと、しかめっ面でしか写真に写ってなくて、(こういう感じで、会場に笑い!)それが私の愚行だったんですけど、妻夫木さんに「ちゃんと大人として対応しないとダメだよ?」と注意されたことがあります(笑)

【小出】臼田さんと番組で一緒になった時に、「結婚するんですか?」と聞きまして、 「しますよ」と言われ、その二日後ぐらいにご結婚されたんですけども、何で二日の間にプロポーズしなかったんだろうと非常に悔やんでますね(笑)

【臼田】新年早々、携帯を洗濯機で洗ってしまい、新年だったので携帯ショップは混んでるから行くのは嫌だなと持って、数日間音信不通の生活を送って、仕事の連絡が来ない生活を気持ちよく過ごしていました。関わったみなさま、すみません!(笑)

【松本】以前、電車に乗っている時に座席がいっぱいで立っていたんですが 目の前に座っている方がパッと立ち上がって耳元にこそっと「チャック開いてるんで代わります」と言われて凄く恥ずかしかった記憶がありました(笑)。実は、今年に入ってまた同じことをしてしまいましたので…

【中村】今まであまり初詣に行ったことがなくて、今年は行こうと決心したのですが 外でてあまりの寒さに10歩ほど歩いて家帰って寝ました。

【眞島】新年早々、二日酔いになってしまい、もう二度とこんなになるまで飲まないぞ、といいつつ、のたうち回っていたのが愚行ですね。

【濱田】お仕事で海外におり、家を留守にした時のことですが、旅先から家族にモーニングコールをするというのが決まりだったのに、すっかりモーニングコールを忘れてしまい(笑)、娘(高3)の無遅刻レースが崩れてしまったのが初愚行です。

【平田】正月早々ですけど、久しぶりに家族が揃って賑やかに過ごしたんですが、後日、ゴミがかなり溜まってましてゴミを捨てに行ったのですが、「日にちが違ってます」と張り紙が貼られておりました(笑)。



☆最後に

【妻夫木】重たいテーマの作品ですが、最後に(フォトセッションでのポージングによって)皆さんに笑いを届けられてよかったです。世の中にいろんな種類の映画がありますが、こういった挑戦的な映画というものは必要だと思いますし、観ていただいた方に、この映画の意味って何だろうと考えてもらえたらと思います。この映画を観て、何か得たものがあったらいいなと思います。今日は本当にありがとうございました。

映画「愚行録」は2月18日(土)、全国ロードショー。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.