自然派食品宅配の大地を守る会とオイシックスは12月22日、2017年秋をめどに経営統合すると発表した。合併後は、大地を守る会の藤田和芳代表取締役社長が会長に、オイシックスの高島宏平代表取締役社長が社長に就任する。

この統合により、両社の売上合計は337億円（2015年度実績）となり、成長を続ける食品宅配市場において、自然派食品宅配のトップに。らでぃっしゅぼーやを抜いて業界最大手となる。

統合では、商品調達から販売までのサプライチェーンで共通する部分の効率化、マーケティングノウハウの共有による新規顧客層の拡大などのシナジーを想定。ただし、統合後も「Oisix」「大地宅配」の両ブランドによる事業展開は継続していく方針だ。

オイシックスは2000年に創業。「より豊かな食生活をより多くの人へ」という企業理念のもと、安心安全な高付加価値食品や時短献立キットをインターネットで販売することを主力事業としている。

一方、大地を守る会は、有機・無農薬食材の会員制宅配事業の草分け的存在として、40年の歴史と、約2,500人の契約生産者のネットワークを保有。独自の生産・取り扱い基準に基づいて、安心・安全にこだわった農・畜・水産物や無添加の加工食品などを提供している。