時空さかのぼり、ケネディ大統領暗殺を阻止せよ

2016/11/21 12:01 Written by Narinari.com編集部

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世界的ベストセラー作家のスティーヴン・キングと、ハリウッドを代表するヒットメーカーのJ・J・エイブラムズがタッグを組んだクライム・サスペンス「11/22/63」が、ジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件が起きた日の11月22日より、動画配信サービス・Huluで配信される。

原作は「このミステリーがすごい!」2014年海外編1位、「週刊文春ミステリーベスト10」2013年海外部門1位を獲得し、世界中で絶賛された作品。ジェームズ・フランコ、クリス・クーパーほか豪華キャストが集結し、映像化が実現した。

物語は国語教師のジェイクが、行きつけのダイナーで“時空を越えることのできる扉”の秘密を知り、ケネディ大統領暗殺阻止計画を託される。時空をさかのぼり、果たしてケネディ大統領の暗殺を未然に防ぐことはできるのか――。

「11/22/63」は11月22日(火)からHulu配信スタート。以降、毎週火曜日に1話ずつ新エピソードが追加される(全9話)。


☆ストーリー

高校の国語教師ジェイク。ある日、彼は長年通い続けるダイナーで驚くべきことを聞かされる。

その日ジェイクはダイナーでハンバーガーを食べながら、生徒たちのレポートの採点をし、いつもと変わらず過ごしていた。店主のアルもいつも通りジョークを言いながらコーヒーを注いでいる。そんな中、離婚協議中の妻がダイナーに離婚届を持参し、書類にサインするように求める。ジェイクが渡された書類にサインをしていると、突然店の奥から咳き込みながら変わり果てた姿でアルが現れた。たった数分前まで元気だったアルは、老け込みやつれ、重病人になってしまっている。彼の突然の変貌に驚くジェイクにアルは信じられない事を告げる。ダイナーの奥にあるクローゼットの扉の先は<過去>に繋がっていると言うのだ。そしてそこを通ってみろとジェイクをけしかけた。

半信半疑で扉を通ったジェイクの目の前に突然現れた世界、それはどこか懐かしく、見覚えのある世界。驚き、焦りつつもアルの元へ戻ったジェイクにアルは「今見てきた世界は過去で1960年10月21日だ」と告げる。その扉は過去へとタイムスリップできる通称「ウサギの穴」、過去で何分、何時間、何年過ごしても、現代の時間はたった2分しか進まないという。アルはジェイクが離婚の書類にサインをしている間に扉を通り過去へ遡り、2年間過ごして戻ってきたのだ。そして、その過去で過ごした間に癌を発症したのだ。

病に冒され、余命がわずかと悟ったアルがジェイクに「ある事」を託す。それは、成し遂げようとしたが失敗に終わった「1963年11月22日に起きたジョン・F・ケネディ大統領暗殺の阻止計画」だった。アルはケネディ大統領暗殺が起きなければ、ベトナム戦争は起きず、今よりももっと良い世界になっていただろうと考えている。ジェイクは過去を勝手に変える重圧に耐えられず一度は断ろうとするが、病に倒れたアルの意志を継ぎ過去へと旅立つ決心をする。

過去へ旅立ったジェイクは歴史上、暗殺実行犯として逮捕されたオズワルドの情報を頼りにダラスへと向かうが、過去を変えようとするジェイクに次々と変化を拒む<過去>が行く手を阻み始める。はたしてジェイクはケネディ大統領暗殺を阻止できるのか?


☆スティーヴン・キング コメント(EPKより)

J・J・エイブラムズとはもともと知り合いだったんだ。彼の奥さんの実家が私の家の近所なんだよ。彼の世界感が好きだし、描く世界に共感できる。彼の作る映画やドラマに魅力を感じる理由は普通の人々が描かれているからだ。そしてその普通の人々が、特殊な状況に直面した時に必死に闘う姿を描いている。だからこそ共感できるんだ。

原作は1960年代を思い出しながら執筆した。当時の調度品や匂い、今とは違うTV番組やCM、髪型とかね。もし過去に戻って何かを変えることができたら、何をするか誰でも考えるだろう。私自身もそう考えるのが好きだ。「あの時こうしてたらどうなっていただろう」というバタフライ効果だ。たった一つの事がその後を大きく変えてしまう。ケネディ暗殺事件は興味深い題材だったよ。今も謎が残されているこの事件で、オズワルドが本当に犯人かどうか、ということより私が興味をそそられるのは「もし起きたことを変えられたら、その後は何が変わるか」という点だ。それを描きたくて執筆したんだ。


☆J・J・エイブラムズ コメント(EPKより)

スティーヴンのストーリーに人々は夢中になる。彼は人を惹きつけ、考えさせる方法を心得ているんだ。共感できる登場人物を描いている。そしてキャラクターたちに能力や機会を与える、あるいはとんでもない異常な状況下に彼らを置く。そして色んな面を見せてくれる。共感、健全性や異常性、予想外の展開とかね。スティーヴンも僕もパラレルワールドに興味を持っているんだ。僕はずっと彼と仕事がしたかった。彼の想像力は無限で「もし本当に起きたら?」と視聴者に思わせる。僕には最高のストーリーなんだ。スティーヴンは日常を別のものに変えてしまうんだ。独特の方法でね。正直緊張したよ。ファンだから失敗したくないと思ったよ。

あの小説は心理描写が緻密だ。だから客観的に描く手法がないと映像作品にならない。今回のドラマ化の実現を可能にしたのは脚本家のブリジット・カーペンターに頼めたからだ。彼女はスティーヴンと友人だったからね。


☆ジェームズ・フランコ コメント(EPKより)

この作品ではタイムトラベルが効果的に使われている。僕は多くの時代映画に出演しているし、監督した作品もある。過去の時代風景を実現するのが面白いし、昔の生活をのぞけるのも魅力だ。だが、この作品はひと味違う。時代設定は過去だが主人公は現在の人間だ。過去の様子にいちいち驚き興味を持つ。視聴者にもそこを楽しんでもらえたらと思う。

ケネディ大統領暗殺事件には興味を持ち続けている。実はケネディ暗殺の陰謀説を題材にした別の企画を長い間練っていたんだ。だけど色々あって実現には至らなかった。今回のドラマの話がきた時、考えてた企画は諦めてこの「11/22/63」に集中しようって決めたんだ。J・J・エイブラムズからの誘いには喜んで応じたよ。だって関心ある題材だったからね。事件に対しての切り込みが斬新で、独創性に引き込まれたんだ。

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