売れる92歳著者の痛快エッセイ集

2016/10/27 04:00 Written by Narinari.com編集部

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今週発表の最新10月31日付けのオリコン週間“本”ランキング(集計期間:10月17日〜23日)の総合部門にあたるBOOK部門では、現在92歳の作家・佐藤愛子氏によるエッセイ集「九十歳。何がめでたい」(小学館/8月発売)が先週付けの5位から順位を上げ、同作初の1位を獲得した(週間3.6万部)。

大正12年生まれ、今年11月で93歳になる佐藤氏が「女性セブン」(小学館)に連載したエッセイに加筆修正を加えた今作。テーマは多岐にわたり、自らの老いのことや時代の進歩、世間を騒がせた事件や話題になったできごとに加え、新聞に寄せられた人生相談に対して勝手に回答する回もあり、その痛快かつ温かい言葉の数々が笑いと元気をもたらす。

2008年より発表・集計を開始したこのランキングで、90歳以上の著者による同部門1位は2人目の快挙で、詩集「くじけないで」(2010年3月発売)で獲得当時(2011年1月17日付けから4週連続)99歳だった故・柴田トヨさん(101歳で逝去)が記録したのに次ぐ高齢での獲得。

さらに今週付けでは同じく佐藤氏の著書「人間の煩悩」(最高3位:幻冬舎/9月発売)も同部門4位にランクイン(週間1.7万部)するなど、長きにわたる人生経験に裏打ちされた佐藤氏の冴え渡る金言の数々に脚光が集まっている。

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