コーエン兄弟が、実際に摘発された闇サイトを題材にした脚本を手がけることになるようだ。
ジョエル&イーサン・コーエン兄弟はフォックスとタッグを組み、禁止薬物などを違法で取引する闇サイト「シルクロード」を立ち上げたロス・ウィリアム・ウルブリヒトについてのストーリーを、「ダーク・ウェブ」というタイトルで映画化する。
ザ・ハリウッド・レポーターによると、2015年にワイアード誌に掲載されたジョシュア・ベアーマンによるウルブリヒトの人生を綴った記事を基に、コーエン兄弟が脚本を手がけるという。
この闇サイトを運営していたウルブリヒトは2015年2月、マネーロンダリング、ハッキング、麻薬の不正取引の共謀罪などで有罪判決を受け、現在は仮釈放なしの終身刑を課されている。
2013年10月に逮捕されたウルブリヒトをFBIは「シルクロード」の首謀者だと告訴していた。
ウルブリヒト逮捕に至るまでに重要なファイルを削除されないよう、FBIの2人の捜査官が恋人のふりをして、ウルブリヒトの気をそらすため言い合いをしている間に、ウルブリヒトのパソコンのHDDにあるデータをUSBスティックにコピーしたという逮捕時のエピソードも明らかになっている。
ちなみに、タイトルに所以する“ダークネット”とは、特定のソフトウェアを通じてのみアクセス可能なアドレス空間をさした言葉だ。