SCANDAL“結成の地”でライブ&10年を回顧

2016/08/22 09:10 Written by Narinari.com編集部

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8月21日にバンド結成10周年を迎えたガールズバンド・SCANDALが、“結成の地”大阪の泉大津フェニックスにて、10周年記念ライブ「SCANDAL 10th ANNIVERSARY FESTIVAL 『2006-2016』」を開催した。

この日16時30分、真夏の強い日差しが照りつける野外ステージにSCANDALが登場すると、10周年を見届けようと会場に集まった約12,000人の観客から大歓声。そして「LOVE SURVIVE」で記念すべき日のライブがスタートした。

「BEAUTeen!」「プレイボーイ」など初期の楽曲や、最新アルバム「YELLOW」収録曲の「Happy Birthday」など新旧織り交ぜた楽曲を披露したSCANDAL。この日はバンド結成記念日であると同時に、RINA(Dr&Vo)の誕生日でもある。大勢の観客たちと共に、2つのバースデーをお祝いした。

MCではHARUNA(Vo&Gt)が「改めて、SCANDAL 10th ANNIVERSARY FESTIVAL 『2006-2016』へようこそ!こんなに集まってくれたの? ありがとう! 今日は10年分の最強のセットリストを持ってきています。最高の1日にしていくよ! 思いっきりいい思い出を作っていきましょう!」と、会場に詰め掛けた観客を盛り上げた。

そこからはメジャーデビューシングル「DOLL」や「少女S」、セカンドアルバム収録曲の「会いたい」「さよなら My Friend」など懐かしい曲を中心に披露していく。

ライブ中盤になるとステージには西日が差し込む。MCでHARUNAが「陽もいい感じになってきて、そろそろ終わるのかなぁなんて思ってるんじゃないの、みんな? 今日はね、まだまだやるよ! 今日は長いよ!」と観客をあおる。ここまで披露した楽曲を振り返りながら「これまでも新旧織り交ぜたセットリストでやってきましたけど、いろんな曲作りましたね」とHARUNA。それについてRINA(Dr&Vo)は「演奏してみると、10年経ってるんだなって感じるね」と感慨深げに答えた。

大きな節目のライブということで、改めて結成当時の思い出を語る4人。ダンス&ボーカルスクールの名古屋校に通っていたHARUNAとMAMI、大阪校に通っていたTOMOMIとRINA。その4人が初めて顔を合わせたのが、10年前の8月21日だった。

顔合わせの1週間前にRINAのメールアドレスを知ったMAMIが、RINAに長文のメールを送っていたこと、当時HARUNAがロングヘアにピンクのエクステを付けていて(ダンスの発表会のため)、初対面のときに最年少のRINAがその見た目に緊張して敬語で話していたこと、など懐かしい話題に会場が沸いた。

そしてHARUNAが「そうやって4人が出会ってから10年経ちました。その当時2006年、2007年あたりからストリートを始めて。ストリートライブを始めた時はお客さんが全然いない中でライブをやっていたので、今日は本当に野外でたくさんの人の前で演奏できて、幸せを感じています。ありがとうございます。この後も思いっきり楽しんでください。よろしくお願いします!」と告げ、ライブは後半戦に突入。

この日のライブをイメージして制作された最新シングル曲「テイクミーアウト」やMAMI(Gt&Vo)がリードボーカルを務める「声」、ライブの定番曲「会わないつもりの、元気でね」「Your Song」などを立て続けに披露し、「Image」で本編を締めくくった。

観客からのアンコールの歓声に応えて、4人は再びステージへ。「Rock'n Roll」をパフォーマンスした後、HARUNAが「今日は何度も言っちゃうんだけど、私たちの10周年の記念日、8月21日に大阪まで足を運んでくださってありがとうございます。インディーズの頃ストリートライブをやっていたときのことを考えると、この光景が夢みたいで、でも夢じゃなくて現実で。本当にこんな素晴らしい景色を作ってくれたみんな、今日このステージにかかわってくださったスタッフすべての人々に感謝します。ありがとうございます」と深々と頭を下げた。

そしてここで、HARUNAから観客へ向けてサプライズが発表された。

「今日は私たちの結成の地大阪まで足を運んでくださったので、次のツアーは私たちがみんなの街に会いに行きます! 次のツアーは来年の春に47都道府県ツアーやります!!」と告げると、観客から大歓声と拍手が沸き起こった。

さらに「そして、その47都道府県ツアーの前には、ベストアルバムをリリースします。そのベストアルバムを引っ提げて47都道府県をまわります」と続けるとさらに拍手が起こる。ベストアルバムの選曲は、ファンからの投票によって決定。詳細は後日公式サイトにて発表されるとのことだ。

改めてHARUNAが「今改めて10年前を振り返って色々考えてみると、あっという間だったな、早かったなって感じます。1年1年、8月21日が過ぎる度に、また4人で1年やってこられたな、次の1年はどんな年にしようかな、どんなことをやろうかなって毎年わくわくしてました。それは10周年を迎える今も、同じ気持ちです」とコメント。

そして「なんだかんだ、1番嬉しいのは、この4人で10周年を迎えられたことかな。自分で言うのもなんか恥ずかしいんだけど、この4人で続けてこられたことって奇跡に近いなと思うし。でも、この4人だったらどこへだって行ける気がします。これからも、『また明日ね』って言いあいながら、できるだけ長く自分たちを信じて歩き続けていきたいなと思います」とSCANDALの10年間と今後への想いを語り、4人が出会った10年前の夏を思い出して書いた楽曲「8月」を演奏した。

最後は、ファーストアルバム1曲目に収録され、ライブの定番曲になっている「SCANDAL BABY」で会場をさらに沸かせた後、HARUNAが「メンバー紹介をします!」と言い、楽器を置いてステージ前方へ。4人全員がハンドマイクを持ち、4人全員がボーカルをとるダンスチューン「SCANDAL IN THE HOUSE」をパフォーマンス。全27曲を披露し、記念すべきライブは幕を閉じた。

4人が結成10周年記念のライブを終えステージを降りると、夜空には花火がうちあがった。結成10周年記念日を、結成地である大阪の野外ステージで盛大に迎えたSCANDAL。さらなる高みを目指して、今後も4人で歩み続けることをファンに誓った1日となった。

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