歴史的建造物保護のためにビルを爆破・撤去

2016/08/12 00:09 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


8月8日、中国・山西省大同市で、ビルが爆破・撤去される出来事があった。28階建て、高さ約90メートルのビルが爆音と共に、白煙を吐き出しながら崩れてゆく様は圧巻だ。

今回の措置は山西省大同市政府が行ったもので、ビルの立地が歴史的建造物保護地域と接触していたことが原因。保護計画を推し進めるには早急の対応が必要と判断され、最終的に爆破・撤去という流れになった。なお、爆破されたビルがいつ頃建てられたものなのかなどの詳細は不明だ。

大同市は再開発により、観光都市へと変貌を遂げている最中で、これまでにも古城内各所で古い住居が取り壊されたりしてきた。中国各地の再開発プロジェクトでは、地元政府と住民との間で立退き料などを巡るトラブルがあとを絶たたないため、今回の過激な措置に「政府の横暴だ」などと反発している人もいるそうだが、一方で「歴史的建造物を守るためには致し方ない」と受け入れる人も多いという。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.