中国の“空中バス”試験車公開、夢の交通システム実現へまた一歩。

2016/08/03 18:04 Written by Narinari.com編集部

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自動車をまたぐようにして走行する中国の“空中バス”(※バス[巴士]と地下鉄[地鉄]をかけあわせた“巴鉄”とも呼ばれている)。今年5月、一度に1,200人もの乗客を運ぶことができる斬新な発想の超大型バスとして話題になったばかりだが、ついにその試験車がテスト走行を開始。実現へまた一歩近づくことになった。

“空中バス”は、中国の各都市が抱える渋滞問題を緩和する目的で検討が進められている新たな交通システム。2車線の道路の端にレールを敷き、道路をまたぐような構造の車体が、走行中の車の上を走り抜けて行く――という画期的なアイデアが採用されている。

試験車が登場したのは8月2日、河北省秦皇島市の北戴河区で、実際に道路を走行させ、空走距離や摩擦係数などの各種測定・検証が行われたという。

試験車は全長22メートル、幅7.8メートル、高さ4.8メートルの大きさ。車内には55人分の座席と、立ち客向けの手すり20本が備え付けられていた。そのほかにも乗客が降車駅などを確認できる液晶画面なども設置されていたという。

気になるのはこの“空中バス”の肝と言ってもよい自動車の上の走行だが、今回の試験走行では大きな問題は確認されなかったそう。ただ、実際に運用するまでにはまだまだクリアしなければならない問題も多いそうで、今後各地で試験走行を行っていくという。

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