悪夢を見たら誰しも嫌な気分に陥ったり、疲れたりするもの。中国のある若い男性は先日、人に命を狙われる夢を見て、あろうことか4階から転落、左足を骨折するなど重傷を負ったという。

中国メディア・東方網などによると、この一件は7月下旬、福建省福州市鼓楼区のとあるマンションで発生した。同日晩に「飛び降り自殺があった」と通報が入り、警察が現場に駆けつけたところ、マンション前の駐車場でひとりの男が口から血を吐き、痛みで呻き声をあげていたそうだ。

男性はすぐに病院に運ばれて一命はとりとめたものの、左足は骨折、歯も抜け落ち、全身傷だらけ。後にこの男性は甘粛省から同地に出稼ぎに来ていた28歳の劉某であることが明らかになったが、警察さえも不可解だったのはその飛び降り理由。劉さんの話ではその日の晩、2段ベッドの上で寝ていたところ人に追いかけられて殺される夢を見たという。そして夢の中で逃げようとしたとき、気付くとベッド脇の窓から転落していたとのこと。当時、部屋は蒸し暑く、窓は開けっ放しだったという。

なお、劉さんにはアルコールや麻薬を摂取した痕跡はなく、寝ぼけていたとは言え、自らの意思で「飛び降りた」のは確かだと伝えられている。