噴出花火「ドラゴン」復刻計画、59年間愛されるも2008年に生産中止。

2016/07/22 09:17 Written by Narinari.com編集部

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創業88年の花火メーカー・太田煙火製造所は、1949年に発売し、2008年に生産中止となった噴出花火「ドラゴン」を復刻させるプロジェクトを開始。クラウドファンディングで支援を募っている。

現在、日本市場に出回っている花火の9割以上が中国をはじめとする外国産で、原材料を外国産に頼らない純国産花火は約2%とごくわずか。バブル時代、国内の花火ニーズに国内生産だけでは応えきれず、中国に製造を頼り、品質向上のために技術指導を行ってきた。しかし1975年頃をピークに花火の需要は減少。経済の悪化と少子高齢化、花火をする場所の減少などから、国産よりも安価な外国産の花火が主流となった。

そして国産の原材料を使う純国産の花火ではコストが合わないことから、国内生産であっても海外の原材料を用いるメーカーも多く、国内の花火メーカーのなかには廃業する会社もある。太田煙火製造所も1949年に発売し、59年間愛されてきた噴出花火の代名詞「ドラゴン」の生産を、原材料などの高騰からやむなく中止した。

そんな「ドラゴン」の復活を目指すプロジェクトが、クラウドファンディング「CAMPFIRE」で公開中の「『ドラゴン』を復活させ、危機に瀕する国産花火の炎を燃え上がらせたい!」だ。

目標金額600,000円に設定した同プロジェクトは、7月15日にスタートし、22日午前8時時点で953,000円とすでに目標を達成。ただ、終了日は8月10日に設定されており、現在も「復刻版ドラゴン×10個」3,000円、「復刻版ドラゴン×10個」と「復刻版パッケージに名入れ」5,000円など、4種類の“リターン”に支援申込みが可能だ。

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