オーストラリア南部にあるビール製造者たちのグループが、クジラの排泄物を材料にしたビールを開発したようだ。

「モビー・ディック・アンバーグリス・エール」というその琥珀色のビールは、名前からもわかるように、アンバーグリス、つまりマッコウクジラの大腸内に発生する龍涎香(りゅうぜんこう)が入っているという。龍涎香はいわゆる腸内結石で、かつてクジラの商取引が盛んだった時代には、香水や料理、ワイン、ブランデーなどの香料としてもよく使われていた。

今回は、このグループがビーチなどで集めてきた龍涎香を使い、メルボルンのビールフェスティバルのために特別に醸造。今後はさらに生産する計画もあるようだ。