「スター・ウォーズ」支えてきたデザイナーが「フォースの覚醒」秘話。

2016/04/08 11:01 Written by Narinari.com編集部

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アカデミー賞受賞アーティストで、映画「スター・ウォーズ」シリーズを支えてきたプロダクション・デザイナーのダグ・チャンが、シリーズ最新作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の製作を振り返る、貴重なコメントが到着した。

チャンは1995年から2002年までの間、ルーカス・フィルムの美術部門のトップとして「スター・ウォーズ」のプリクエルに携わり、2013年にルーカス・フィルムへ復帰し、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」に参加。現在は同社の副社長兼エグゼクティヴ・クリエイティヴ・ディレクターも務めている。

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「僕たちにはジョージ(・ルーカス)と過ごした過去があったから、その経験からなんとか出発点を見つけて話を進めていった。そのとき集まって一緒にテーブルを囲んでいたグループは、この世界で最高のデザイナーたちだった。プロフェッショナルなビジュアルのレベルではなく、映画をサポートできるような、より深くてよりエモーショナルでより知的なレベルのデザインを、みんなで考えていったよ」

「(最も難しかった部分については)たくさんあるよ。『スター・ウォーズ』の製作はあらゆるレベルでチャレンジの連続だった。とてつもなく多くの期待を背負う作品だから」「我々デザイナー自体が『スター・ウォーズ』の大ファンだから、ハードルは非常に高かった。自分も含め、ファンをがっかりさせたくなかったから。いろんな意味で自分のことを喜ばせるのは難しいことだよ。常に疑問がつきまとうから」

「(ジョージ・ルーカスとの仕事の違いは)ジョージとの仕事の方が少し楽だった。なぜなら彼が常に最終的な判断を下していたから。彼がフィルターとなり、自分が求めるものをクレイジーなまでに探すことができた。彼が『スター・ウォーズ』に最適なものを見つけてくれることをわかっていたからね」

「(本作でジョージ・ルーカスがいないと)あとは自分たち次第となる。どれだけ限界に挑まなければいけないか、どれだけデザインを推し進めないといけないかを、自分たちで考えさせられた。ただ、ジョージと仕事をしていた時、リスクを冒せば冒すほど、良いデザインが生まれることを学んだ。これは“スター・ウォーズ・ユニバース”だ。だから今回も、素晴らしいレベルの新しい監督とも仕事ができた。彼らのイメージは、観客を触発するような興味深くて素晴らしい『スター・ウォーズ』ユニバースに相応しいものだった」

「(本作のJ.J.エイブラムス監督は)どうすればストーリーがすごく良くなるか、よく理解していた」
「本作を撮るにあたり、彼は特に若い頃に観た『エピソード4』と同じようなフィルムメイキングと撮影を望んでいて、それは僕もまったく同じ考えだった。J.J.はすべてを構築し、映画と観客を強く結びつけるための素晴らしい能力を持っていた。彼は『エピソード4』が観客の心に訴求したのはどういう部分だったのかをよく理解していて、そのことに喚起されて新しいストーリーを語ったんだよ」

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「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」MovieNEXは5月4日“スター・ウォーズの日”(MAY THE 4TH)に発売。初回限定版が4,200円(税別)、カイロ・レンのベーシック・フィギュアや、スター・ウォーズ SPECIAL GUIDE BOOKなどを同梱した「プレミアムBOX」(数量限定/9,800円・税別)。また、4月27日からはデジタル配信を開始する。

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