睡眠中に夢を見て、不思議な行動に出ることは別に珍しいことではないが、中国ではこのたび、好物を食べている夢を見た男性が、あろうことか自身の手首の筋を噛み切るという恐ろしい出来事があった。

中国メディア・銭江晩報などによると、この出来事が発生したのは2月17日晩、浙江省ク州市でのこと。その日、新年の挨拶のために従兄弟を訪問していた李さんはお酒を飲み、そのまま従兄弟の家で眠りについたという。

翌朝5時ごろ、従兄弟が目を覚ますと、李さんの様子がおかしい。ベッドの上で自身の手首に噛み付いており、傷口からは血も流れ出ていた。反応も芳しくなく、従兄弟はすぐに李さんを病院に連れて行くことにしたそうだ。

李さんを病院に連れて行った後、従兄弟は「自殺未遂かもしれない」と疑い、念のため警察に連絡。警察は病院に到着すると、傷の治療を終えたばかりの李さんに事情を尋ねることにした。

そこで判明したのが、李さんは昨晩、大好きな豚足を食べる夢を見て、自分でも気付かぬ内に手首に強く噛み付いていたということ。「私は夢遊病で。遺伝なんです」と告白したという。