もしあなたが見ず知らずの人に“一目惚れ”してしまったら、どうするだろうか。中国のある男性は、街で偶然拾ったiPhoneの持ち主の写真に一目惚れしてしまった。そして、思いが募るあまり、「iPhoneを返す代わりにデートしてくれ」と交際を迫ったという。

中国メディア・楚天都市報などによると、これはバレンタインデー、2月14日の出来事。その日の午前、湖北省襄陽市宜城の歩行街を歩いていた小敏さんは、購入して間もないiPhone 6sを紛失してしまった。焦った小敏さんは一緒にいた友人のスマホを借り、すぐに自分の番号に電話をかけたところ、男性が応答。小敏さんは事情を説明し、iPhoneを返してくれるよう頼んだが、男性は言葉を濁し、そのまま切ってしまったという。

しかし、それから約1時間後、小敏さんの友人のスマホに自分の顔写真が送られてきた。送り主は先ほど電話で話した男性らしく、いわく「あなたの写真を見て一目惚れしてしまいました」とのこと。そして「iPhoneを返す代わりに交際していただけませんか？」とありえない要求を突きつけてきた。

もちろん、小敏さんはこの申し出をすぐに断ったが、男性はあきらめられず。再び電話をかけてきて、「一緒に夕食を食べ、映画を見てくれたら返します」とし、さらに500元の“手数料”も要求してきたという。

結局、小敏さんは男性と会うウソの約束をし、その後、警察に通報。18時ごろ、待ち合わせ場所にノコノコと現れた男性は警察の“お世話”となり、その場で小敏さんにiPhoneを返却したという。