会社で“トウガラシ”炒め抗議、工事代金をめぐり社長とトラブル。

2016/02/12 16:20 Written by Narinari.com編集部

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元請けと下請け間の金銭トラブルは日常茶飯事だが、中国ではこのたび、工事代金の支払いをめぐるトラブルに遭遇した下請け業者が、元請け企業のオフィスで大量のトウガラシの油を炒め、抗議する一幕があった。オフィスには一時カプサイシン成分が充満、咳や涙が止まらない人が続出したという。

中国メディア・浙江法制報などによると、この一件は1月下旬、浙江省温州市のとある企業で発生した。

その日、下請け企業の叶さんは同社を訪れ、工事代金56,000元(約100万円)の支払いについて社長と面談。社長からは「2万元を先に支払い、残りは4月に支払う」という提案があり、叶さんもいったんはこの提案を受け入れたそうだ。しかし、その後、叶さんが支払い保証書の作成を要求したところ、社長は「それは私の管轄外。プロジェクトマネージャーに頼んでくれたまえ」とはぐらかし始めたという。

ひょっとすると、もともと叶さんも、社長が快く支払ってくれるなどという甘い考えは持っていなかったのかもしれない。社長の対応から「本当に支払う気はない」と感じた叶さんは、携帯していたバッグから電気コンロと鍋、そしてトウガラシ油を取り出し、その場で炒め始めたのだ。すると、オフィスには瞬く間にカプサイシン成分が充満。社内にいた人たちは咳をしたり、涙を流したりと散々な目に遭い、警察に通報するしかなかったという。

最終的にこの一件は駆けつけた警察官によって“調停”され、叶さんが会社に謝罪するとともに、会社側は先に2万元を支払うこと、残りの工事代金も必ず精算することを約束して幕を閉じたそうだ。

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