OK Go久々新作は“無重力MV”、宇宙飛行士訓練用の特別機内で撮影。

2016/02/12 00:14 Written by Narinari.com編集部

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米ロック・バンドのOK Goが2月11日、日本が誇るトップ・クリエイター達とのコラボで話題を呼んだ前作から、約1年4か月ぶりとなる新作のMV「アップサイド・ダウン&インサイド・アウト」を自身のFacebookページで公開した(//www.facebook.com/okgo/videos/10153210535420683/)。

ドローンを駆使し“史上最大のワンカット映像”として世界を驚かせた前作MVとは全く違うベクトルでスケールの大きな今回の新作MVは、ロシアのROSCOSMOS(アメリカのNASAのような組織)とガガーリン宇宙飛行士訓練センター、そしてロシア国内最大の航空会社S7(エス・セヴン)航空の全面協力を受けて制作された、“無重力空間で作られた芸術作品”だ。

ROSCOSMOSが提供した宇宙飛行士訓練用の特別機が空中に放物線を描いて飛行する際、機内に発生する無重力状態を利用した新しい映像芸術を、OK Goならではの洗練されたポップさで表現している。

そしてもちろん、これまでのOK GoのMVに共通する美学「ワンカメラ・ワンショット」は今回の超異次元空間でも見事に貫かれている。1度の無重力飛行で生じる無重力空間はわずか27秒。1度のフライトの間に無重力飛行を何度も繰り返し、8回連続してカメラを回すことで8回×27秒=トータル216秒の無重力状態を発生させ、その無重力状態の時間内の映像だけを集めて1曲分のMVを完成させたそうだ。

今作MVでもこれまでの数々の傑作MVと同様に監督を務めたOK Goのメンバー、ダミアン・クラッシュは、この“無重力MV”のアイデアが生まれたきっかけについて「民間企業による商業宇宙旅行が話題になりだしたのが10年くらい前で、当時ヴァージン・ギャラクティック社やスペースX社が進めている計画を聞いた時、人類が宇宙空間でアートを制作するようになる日もそう遠くないんだな、って僕には思えたんだ」と語っている。

ズラリと並んだトレッドミル(ランニング・マシーン)と自ら振り付けしたダンス・ビデオで世界を驚嘆させ、インターネット動画時代の幕開けを飾ったのが同じく10年前の2006年。その変わらぬクリエイティヴィティと才気ほとばしるアイデア、最先端のテクノロジーを取り込みながら進化を続ける骨太なアーティスト魂が、今回も全面に押し出されたMVに仕上がった。

なお、「アップサイド・ダウン&インサイド・アウト」は、OK Goが2014年に発表した最新アルバム「ハングリー・ゴースト」の1曲目に収録されている。

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