院内感染などを防止するため、病院では衛生管理に細心の注意を払っているものだが、中国ではこのたび、犬を抱えて仕事をしていたナースが確認され、物議を醸している。犬はナースのペットだという。

中国メディア・現代快報などによると、この一件は昨年12月26日、ネットユーザーの報告により発覚した。

東海県人民病院（江蘇省連雲港市）のナースが犬を抱えたまま、点滴ホールにある調剤室に出入りしていたそうで、ナースは犬を放した後、そのまま患者に注射もしたという。

報告には、ナースが犬を抱えている“証拠写真”も掲示されていたことから、多くのネットユーザーが反応し、「不衛生すぎる」などと批判が殺到。騒ぎを聞きつけたメディアが調査したところ、クリスマスの25日23時過ぎの出来事らしく、当該のナースは残業中で、犬は夫が連れてきたペットであることも明らかになった。犬が飼い主のナースを見て駆け寄ってきたことから、後先考えずにそのまま抱きかかえてしまったのだという。

事情はどうあれ、医療施設では厳重な衛生管理が求められてしかるべき。事態を重くみた病院側は調査を開始し、最終的にナースには停職3か月の懲戒処分が下されたそうだ。