長渕剛が10代若者に熱く吠える、サーターアンダギーで腹痛と発熱も…。

2016/01/01 00:56 Written by Narinari.com編集部

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ラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」(TOKYO FMなどJFN38局ネット)に“炎の生活指導”として出演していた長渕剛が12月31日、大晦日スペシャルとして2015年最後の授業を実施した。

登場後早々に、サーターアンダギーで腹痛と発熱を起こし、点滴を受けてからスタジオに駆けつけたことを告白した長渕。しかし、「10代のお前らに絶望をぶつけてみたいから腹痛でも駆けつけたんだよ!」と熱い思いを披露し、「紅白なんて見てる場合じゃねーよ!」と一喝するスタートとなった。

この日はスタジオに向かう途中、国会議事堂の前を通り、周囲を警備する警察官を見て「警察官の方たちは何を考えてやっているのか知りたいと思った」と語り、その流れで、スタジオでは即興で生演奏を披露。「俺たちの声を無視しておまえらに与えられたのは集団的自衛権だって」「人が人を殺すなら弱虫の日本人でいい」と歌い上げ、「このままこれでいいの?どうなんだろうか? 考えを教えて欲しい!」と熱く吠えた。

集団的自衛権や18歳からの選挙権をふまえ、「戦後復興で頑張ってきた日本にとっては、原発は希望の炎だった。それを考えると原発の犠牲者は、原発を作った人、被害にあった人じゃなくて、全員なんだ」「戦争というものは人が人を殺すことをよしとしているもの。なんで戦争するんだ?」「唯一の被爆国である日本が、なんで俺たちの声を聞かずに集団的自衛権を選んだんだろう。10代のみんなひとりひとりが考えないとだめ。大人の話なんて聞かなくていいと思うよ」と自らの考えを熱くリスナーにぶつける。

番組内ではリスナー2人と電話で直接会話。福島県のリスナーから、長渕の即興をふまえ、「戦争しないことを弱虫と言うのはいじめっこと同じ考え方」との意見が届くと、「もしおまえに武器が与えられて、誰かがおまえを殺しに来たらその武器を使うか?」という質問を投げかける。選択肢が2つしかない、という所に悩んだリスナーに対して長渕は「集団的自衛権のように、来たらやっちまっていい、という選択肢を与えられたことはおかしい。なぜ? という疑問を持つことが大事だよな」と語りかけた。

そして「人が人を殺しちゃうのが戦争。日本には強くいてほしいけど 戦いにおいては、戦争したくない。一生弱虫って言われてもいいから放棄する、っていう考えはどうなんだろう?」と長渕が問いかけると、リスナーが「弱虫なんじゃない、それは勇気だと思う」と答え、長渕も「18歳がそう言ってくれるんなら俺も勇気を持つよ」と返した。

一方で「集団的自衛権は賛成。もしも日本が侵略されそうになったら、おとなしく占領されるのがいいのか、徹底抗戦・殺戮されるのがいいのか、を考えると賛成」というリスナーからの意見には、「殺す、殺されるという二者択一が提示された時にどっちを選ぶ?」と質問。これに黙ってしまった電話口のリスナーに対し、「守るべきものがいればそこは違うのかな?」と問いかけながらも、「二者択一なら俺は殺すし、殺される。生きた心地しないもん」と持論を展開、「人間ってどうするんだろうか。どっちにも正義はないんじゃないかな。守るべきものがあるというのは大義」と、長渕自身も真剣に考えながら説明をした。

そして「もしも自分が境地に立たされた時に、どういう風な気持ちで生きるのか想像してほしいな。こういうことを1年に1回でもいいから考えてほしいな」とリスナーに対して、考える事の大切さを説いた。

なお、今回の番組は、FMラジオとLINE LIVEによる番組の同時配信という初の試みを実施。ライブ配信プラットフォーム「LINE LIVE」での同時生配信は、延べ99万9,637人が閲覧した。

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